今回の中級日本語教授の模擬は教材も何も無し、私の身一つだけで授業を行おうと思う。


理由は日本語を使う外国人の日本語レベルが統一されていない可能性がレディネス調査の段階で判明しているのだ。


 幸い、私は手話が出来る。なので、手話単語を見せて、それが何かを日本語で答えさせる。そして、日本語がそこそこ出来る人には何故そう思ったのかを答えさせる。つまり、答えさせ方の厚みの調整が手話単語一つで可能だと踏んだのだった。


 そこで必要になるのは手話単語。つまり私の身一つというわけ。


 最初に考えたのは写真を見せてそれにタイトルとタイトルを付けた理由を訊ねようと思ったのだが、それでは印象に残らない。かなりの意外性を提示して興味を持たせるのが今回の作戦だ。