カジノに行けば必ず話題になるルーレットでディーラーは数字を狙っている。
結論から言えばそれは本当です。狙っていないディーラーもいます。
もっと言いましょう。
狙うだけならばあなたにも出来ます。私にも出来ます。
さらに言いましょう。
ルーレットで数字を狙えるディーラーはディーラーの数だけ存在します。が、数字に落とせるディーラーは一人も居ません。
狙うだけならば誰でも出来るのです。
言葉遊びの範囲を超える事は無いのですが、カジノに行くとディーラーは思う数字に落とせると思っている人が余りにも多いのには驚きです。
その原因となったのはテレビの放映でルーレットで宣言した数字に落とす人の存在でした。映像ならばどうとでもなります。
その作りかた
絵コンテを作り映像構成を組み立てる。映像構成を抽選前と抽選後を入れ替える
構成に沿って、まずルーレットで抽選をして出た結果に対してあたかも宣言していたもののように振舞う。コマを撮影する。
その後出た数字を予言しているかのように言い放つコマを撮影する。
コマを入れ替える。それを繰り返したらあたかも数字を狙い落とせるような映像を得る事が出来るのだ。
実際のルーレットはボールのスピンとホイールのスピンが逆で、ボールがホイールに落ちるまでに縦棒と横棒、数字を区切る仕切りのエッジ、この3つの障害がありそれがボールに複雑なカオスを与える。例え狙ってもこのカオスにより0.01度当たりが違えば結果は全然異なる。ボールに鉄でも入っていてスピン中に磁石の制御を加える事が出来るならば話は別だが、最初の一発投入が出目決定の全てならばどんなに精密な機械で投入しても目を狙う事自体不可能なのだ。
ディーラーは客の出目要求に対して出た目で即興で話をあわせているに過ぎない。ディーラーはエンターティナーなのだ。