ビザの受領の帰りにストリップ劇場に行ってきた。私は学生なので池袋のミカド劇場ならば入場料2000円で入れるのがいい。通常は4000円だからね。
私は踊り子さんとツーショット写真を撮るのが大好きなんです。その時の私の顔はこれ以上無い位の満面の笑みとなっています。これらの写真を使って来年の熊本市民美術展の平面作品に出品する計画です。
昔ながらの美術ではなくモダンアートが大枠のテーマとなっている熊本市民美術展。私は現代美術には少なからず違和感と言うか中途半端さを感じています。
現代美術となれば「既存を破壊する。」とか常識に囚われない表現をよしとする風潮があり私が作品創りで重要視する「何を言いたいのかを伝える。」との気持ちからすると結果的に「意味不明」となる作品が非常に多いのです。彫刻や陶芸作品で性器そのものみたいな作品がありますが、ハッキリ言って性器を表現して何を言いたいのか意味不明です。民俗学とかでは農耕民族で子孫繁栄、労働力の確保とかの願いを込めて性器を模った性器奉納もありますが、それらの背景を私は作品に見て取る事が出来ません。単に奇をてらい世間にイタズラ心で反発しているだけのように感じています。
今回の私の計画している作品は私がさまざまな踊り子さんのおっぱいを横にして超ド級の満面の笑みを浮かべている表情を見て笑ってもらえたらそれでよい。「笑顔は笑顔を作る材料だ」が今回の私の作品の核です。そして、ダンスで鍛え抜かれたウソの付きようが無い「裸体」と言う衣装を身にまとい舞台で踊り舞う華やかな・・・・猥雑な部分は否定はしませんが・・・・独特の綺麗さがあるストリップを人々に知って欲しいな・・・・・そうしたら偏見も消えるのに・・・・との願いもあるのですが、いかんせん表に出て来るのはエロ写真ばかり、私のような一観客が出そうとして出せるのもエロ写真しか材料が無い。もっと華やかな部分もあるのにね。そこを伝える手段を劇場の人は努力しろよと思うのだけども・・・・そこを出してしまったら唯でさえ狭い劇場がパンクしてしまう可能性もある。眼前でガブリ寄りでダンサーを見る事が出来なくなってしまう。それは困る。と言う事は俺にとってはストリップは偏見を持たれたままの方が都合が良い事となる。うーんジレンマだ。
今回の作品名は「踊り子さんと一緒」。前回は「舞妓はんと一緒」。「一緒」繋がりでこの「~と一緒」シリーズを数年間続けてみようかなと考えています。
会場となる熊本市現代美術館の中に入るとむき出しの電子基盤に発光ダイオードでピカピカ光る作品を見て、そもそも電子工学出身で、制御回路の設計が出来る私から見たらどうも片意地はった中途半端な作品に見て取れてしまいます。モダンアートは工学をもっと取り入れ学ばないと貧弱な物となってしまう。携帯電話などの工業製品はデザイナーが創った概観を基に技術者が中身を設計するのだが、デザイナーが創造出来ない事が技術者なら描ける事は沢山ある。もっともっと技術者はアートに寄って行くべきだ。