ヒーヒー言いながら緩く長い上り坂を登ってきたら


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やっと海印寺の山門が現れました。


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伽那山海印寺と書かれた看板には飛天の絵があります。

私は仏教美術の中でも飛天の絵が好きです。


ぶす犬くーちゃん-飛天

飛天の絵

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曼荼羅をイメージして作られた海印図(曼荼羅)巡りです。これは世界遺産に登録された「八万大蔵経」の真理を示し、この海印図を合掌して一回りすると大きな功徳を積む事が出来るそうです。


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海印寺の見所の一つ・・・鐘鼓楼の鐘です。


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鐘鼓楼の太鼓です。


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大雄殿でございます。さらにこの上に世界遺産の八万大蔵経があります。



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世界遺産、八万大蔵経(高麗大蔵経)でございます。お経を書いた誤字脱字が無い世界最古の木版が当時のまま81258枚あります。



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中から見たお経の木版です。通気が良い建物の中に収められています。

この建物(蔵経板殿)と中に保管されている八万大蔵経の二つが世界遺産です。


これを見た感想は・・・・

がっかり世界遺産でした。



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この上に八万大蔵経が収められている蔵経板殿がある。


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 この先に世界遺産があるような威厳が・・・感じんかったな。


 この中は結構規制が多く、蔵経板殿をバックに記念撮影もダメで、折角来たライブ感が全く感じない。釜山の観光業者が海印寺をはずす理由が何となく判った。世界遺産は観光地化したら良いと言うものではない。また、ここは国立公園内にあり、自然保護の面も重要だ。しかし、記念撮影さえ認めないのは過剰な保護だ。


 私が写真を撮れたのは偶然出口から入ってしまい、禁止と知らずに写真を撮ったからだ、係員に注意されたのだが、写真を消す事までは求められなかったからだ。


 
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大雄殿の綺麗な屋根の梁



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10000ウォンで海印寺に使う瓦に記名させてもらえる。


一通り見終り、戻る為に緩い坂を下り始めると「旅物語」のワッペンを付けた日本人の団体観光客にあった。結構お年寄りも居た。この坂を上るのはきつかっただろう。そして、見た世界遺産にがっかりするに違いない。



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坂を下り終わり、バスの停留所に向かう途中に、松の木の伐採に出会った。その作業トラックに海印寺と書かれていたので、作業員のおじちゃんに記念写真を撮ってもらった。


ようやく、乗ってきたバスが遠くに見えた、「これに乗ればテグに戻れる」とそう思った矢先、バスが出発した。

バスの進行方向は私が居る場所だ。私は慌ててバスに手を振ると、バスは止まってくれた。

30分の待ちぼうけを喰らう事無く、バスに乗る事が出来た。


テグ西バスターミナルに到着した。ここ、西バスターミナルからでも釜山に行けるバスがある。東バスターミナルまで行くのも面倒なので、ここから乗る事にしたのだが、東バスターミナル発の直行と違い、釜山まで途中二箇所に止まるのだった。

 そして、釜山に到着したのは出発の総合バスターミナルでは無く、西部バスターミナルだった。初めての場所で不安にはなったが、やはり大都会の釜山、近くに地下鉄乗り場があり、事なきを得た。


 私の韓国語は大学で二単位だけ取った入門レベルだ。それだけで何とか今回の往復10時間の外国の単独旅行が出来た。結果として、バスターミナルを乗り継いだだけなのだが、やはり、文字が読めるのは強かった。もっと韓国語を勉強したい気持ちになった。


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テグから釜山に向かう車中で見えた朝鮮半島に沈む夕日