来る前に与那国そばを試したくてマークしていた店がある。

「マルキ食堂」だ。

お腹もすいたし、歩いて行って食事にでかけた。

地図にあるはずの場所に無い・・・・

近くに与那国駐在所があったのでおまわりさんに尋ねてみると。

「あーマルキ食堂はもうありません。」との事。


がっかりした・・・


しかたなく、福山スーパーを物色しに行くと、なぜかメニューがおいてある。訊いてみると、「どんぐりとやまねこ」という店のメニューだった。スーパーに置いてあるという事は経営者は同じなのかと思ったら、親切というか、近所付き合いの延長みたいな感じだった。お腹もすいたし、ここでいいやと思い、どんぐりやまねこに行った。歩いて三分程で着いた。


店の中に入ると、店を訪れたDr.コトーに登場する俳優、女優、関係スタッフや監督の写真があった。しかし、この店はミーハーという訳では無いのは直ぐに判った。壁にサービスサイズの写真を所狭し飾るのが昔からの習慣なのか、常連客や私たちは判らない店の人にとっては思い出の人の写真がずらりとあったのがなんとなく心地よかった。


ここの店の凄い所はメニューの豊富さだ。そして、驚くのは味のベースはパターン化されておらず一つ一つ違うし美味しい。そして、ボリュームがある。この店一つでさまざまな地域の料理が楽しめるのである。ここまで出来るのは料理人が食材一つ一つの味を熟知し、それを組み合わせ料理を組み立てる技量を持っているのであろう。そして、観光客だけではなく、地元の人の舌を楽しませているのである。


食事も楽しめた。


ゲストハウスに戻ると静岡から来たカップルが居た。

ここのゲストハウスは公団住宅の二階の一軒を使い、部屋が三つにテレビの間が一つに台所、トイレ、風呂場がある作りだ。

イメージ的には四人家族の公団住宅での生活空間そのままの構造だ。

部屋は違うとは言え、気分は同じ屋根の下、さっそく酒盛りをやってしまった。

しばらくして眠くなりお開き。

このカップルは翌日朝6時に起きると言うので、目覚まし代わりに翌朝6時に台所でおもっきり物音を立てながら朝食の支度をする事を約束し、眠りについた。