町内放送が流れた。
「ピンポンパンポン
健康福祉課から連絡です。
明日。健康センターにてウォーキングを行います。
参加ご自由ですので、みなさん振るってご参加ください。
パンポンピンポン」
映像目的ならば被写体に対して粘る為に一週間でも足りないが、通常の観光ならば二日もあれば回りきってしまう小さな島。翌日は雨の予報。バイクのレンタルは明後日にして、雨が降らなければウォーキングに参加することにした。
ゲストハウスのおっちゃんに言うと
ならばこう言え
「アヌバキン・ナガンギ・イリトラシワリ」
「私も仲間に入れてください。」
ついでに教えてくれた
「アヌヤ・クマモト・ガラドスル」
「私は熊本から来ました。」
中々耳慣れない言葉だからメモ帳に書いて覚えたが、結構面白い特徴のある言葉だ。
ナガンギ=仲間
イリトラシワリ=入れてください
などなど標準語に何となく似ているかと思えば
助詞にあたる
「わたしも」の「も」は「バキン」と三音節なのに対して
「わたしは」の「は」は「ヤ」と一音節であり、
大きな隔たりがある。日本語と与那国語の文の並びは同一であり、単語も似ている。韓国語も日本語の文の並びどおり訳せばそのまま訳せてしまうし、日本語と共通する単語も多い。多分日本語、与那国語、韓国語は兄弟言葉なのであろう。
結構興味深い言葉におっちゃんに「フガラサ(ありがとう)」と言い、一日目が終了した。