前回の続きです。

アメリカは夏(学校の新学期前)が引越しのシーズンで市場が活発に動きますが、 秋以降は徐々に空き物件の数も減っていきます。私が探し始めた時も、ほとんど動きはありませんでした。

 

2ベッド2バスルーム、サンフランシスコ・シリコンバレーの相場より安い3500ドル以下で探しています。どの物件も築年数は長いです。

 

物件A: 二階建てタウンハウス 3400ドル

  • 1階のトイレの臭いがきつい。(この時点でもう帰りたい。)
  • キッチンが狭い。ところどころキャビネットが傷んでいる。
  • クローゼットの扉が開かない。(修理してもらえるのかはっきりしない)
  • 2階のバスルームの洗面台に、水もれの跡がある。
  • 屋根付き駐車場は1台分確保。2台目は路上駐車。
  • オーナーさんはいい人のようだが、あまり家をきちんと管理していなさそう。

褒めるところがなくここは無理だと思ったので次へ。

物件B: 学校近くのタウンハウス 3500ドル

  • 学校へ徒歩圏内
  • 収納は適度にある。
  • 専用のガレージに、収納スペースがある。
  • キッチンの収納が充実。冷蔵庫が比較的新しい。
  • 天窓があり、全体的に明るい部屋。
  • バスルームは手入れされているが古い。
  • なんとなく不動産業者が良い感じではなかった。
  • 住民らしき人が、あなたあの部屋に入るの?と聞くなり車で去って感じが悪かった。

家は悪くなかったのですが、なんとなく合わない感じもしたので、次へ行きます。

物件C: 最上階のコンドミニアム 3100ドル

  • 見た中で一番の格安物件。
  • 最上階なので上の階の騒音は心配ない。
  • 窓が大きく、キッチンに日がさしこむ。
  • 収納も多い。
  • 電化製品はそれほど古くなさそう。
  • この家の大きな問題は。。。とにかくメンテナンスされていないこと。前の日に入居者が出ていったばかりとはいえ、汚すぎる。
  • キッチンは壁とキャビネットに油が飛び散っている。
  • 網戸は曲がって、窓との間に隙間ができている。
  • ベランダに枯葉がたまってまったく掃除していない様子
  • ドアや建具が傷んでいる。ペンキもはがれている。
  • 放任主義のオーナーの様子。掃除はするよといっていたがどこまでやるのか今ひとつ信用できない感じ。

Cを見終わってどっと疲れました。長年乱暴に扱われた家が気の毒です。修理が多いかもしれないことを考えると、借りたいとは思いませんでした。

 

2ベッドで予算3500ドル以下はほとんど選択がなく厳しいです。洗濯機と乾燥機がなかったり、治安の良いエリアの中でもあまり良い雰囲気のところではなかったりします。1ベッドルームに変えれば新築の良い物件も望めますが、居住者の人数に制限があります。

 

いろんなタイプの家と貸主がいるので、気を取り直して次へ。

物件D: 大手不動産会社が管理するアパートメント 3600ドル

  • 敷地内のオフィスに常駐する職員が案内
  • アメニティが充実。多目的ルーム、プール、ジムを完備。
  • 新築ではないが部屋は清潔。水回りもしっかりしている。ただし洗濯機が修理中。
  • ベッドルームがゆったりした広さ
  • 家の外に小さな物置がある。
  • テレビを置くスペースが狭い。
  • 収納が少ない。

他の3件よりずっとに安心できる雰囲気で、予算より少しオーバーだったのですがここに決めようと思いました。海外駐在や研究留学の方には、このような大手不動産会社が管理するタイプの物件が人気です。さらにもう一軒見ることにしました。

物件E: 1階のコンドミニアム 3400ドル

  • Cのコンドミニアムと同じコミュニティ。
  • 広くて日当たりのいいベランダがある。
  • 担当する不動産業者が経験の長い人で、コミュニケーションが良い。質問にもきちんと答えてくれ、信頼感がある。
  • 部屋の作りが今の家に似ていて、占有面積は狭いが収納はある。
  • 水回りはリモデルした部分もあるが、古い印象。
  • ところどころ汚れていて、手入れが必要。
  • この家の大きな問題は。。1階で、通路沿いに窓があり、プライバシーの面で心配。

 

さて、選んだのはどの物件だったでしょうか。

答えは。。。

 

物件Eでした。

 

希望していたのは2階以上だったので、1階に住むつもりはなく、候補から外れていましたが、なんども不動産業者とやりとりし、2回内覧をしました。時間がなかったので、とにかく住んで合わなかったら出ようと決めました。

担当の方がきちんと対応してくれたのも大きかったです。以前弊社と仕事をしたことがある方でした。Dも良かったのですが、収納が少なかったので、物を捨てる勇気がでませんでした。。これからもっと「こんまり」する予定です。

弊社にご相談される場合:

初めてアメリカに住む場合、集合住宅の1階はあまりお勧めしません。現地の生活に慣れてくれば、地域の様子や防犯に関して注意する面もわかってきますが、初めてでしたら2階以上でセキュリティのしっかりした家をお勧めしています。住まい選びを長年の経験からアドバイスさせていただきます。また、物件のオーナーや管理会社とのやりとりも弊社が行います。

 

予算などお客様のご希望の条件に合わせて物件をご紹介し、貸主との連絡や内覧時の通訳もいたします。お客様が満足される物件探しをサポートさせていただきます。

 

次回は物件を決めた後の手続きなどをご紹介します。