5月21日と22日に百済の歴史観光をしてきました。ファムツアーです。
それで「桓武天皇の生母が百済の武寧王の子孫」ですが、
いきなり何の話だろうかと思う人も多いと思いますが、今上天皇(平成天皇)の平成13年12月18日のお誕生日の会見で話されたおことばの一部分です。
日韓共催のワールドカップの前の年のことですね。
宮内庁のホームページから引用します。
めんどうくさい人は引用の部分をとばして、ご覧ください。
http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/kaiken/kaiken-h13e.html
==========引用はじめ==========
問3 両国の市民レベルの交流も活発化していますが,歴史的,地理的にも近い国である韓国に対し,陛下が持っておられる関心,思いなどをお聞かせください。
天皇陛下
日本と韓国との人々の間には,古くから深い交流があったことは,日本書紀などに詳しく記されています。韓国から移住した人々や,招へいされた人々によって,様々な文化や技術が伝えられました。宮内庁楽部の楽師の中には,当時の移住者の子孫で,代々楽師を務め,今も折々に雅楽を演奏している人があります。こうした文化や技術が,日本の人々の熱意と韓国の人々の友好的態度によって日本にもたらされたことは,幸いなことだったと思います。日本のその後の発展に,大きく寄与したことと思っています。
私自身としては,桓武天皇の生母が百済の武寧王の子孫であると,続日本紀に記されていることに,韓国とのゆかりを感じています。武寧王は日本との関係が深く,この時以来,日本に五経博士が代々招へいされるようになりました。また,武寧王の子,聖明王は,日本に仏教を伝えたことで知られております。
しかし,残念なことに,韓国との交流は,このような交流ばかりではありませんでした。このことを,私どもは忘れてはならないと思います。
ワールドカップを控え,両国民の交流が盛んになってきていますが,それが良い方向に向かうためには,両国の人々が,それぞれの国が歩んできた道を,個々の出来事において正確に知ることに努め,個人個人として,互いの立場を理解していくことが大切と考えます。ワールドカップが両国民の協力により滞りなく行われ,このことを通して,両国民の間に理解と信頼感が深まることを願っております。
===========引用おわり=========
天皇陛下も歴史に詳しいですよね。 この中で特に注目すべきは
『私自身としては,桓武天皇の生母が百済の武寧王の子孫であると,続日本紀に記されていることに,韓国とのゆかりを感じています。』
の部分でしょう。
普通の人は、百済の武寧王なんて聞いても、誰だ?という感じで、何も知らないと思います。私も知りませんでした。
百済の王は最後までで31代、つまり31人の王がいる中で、武寧王は第26代の王ですね。北の高句麗に戦争でやられて疲弊していたときに登場して、高句麗を戦争でやっつけて撃退して安定した時代をつくった王ということです。
またこの武寧王は日本で生まれたということで有名です。
まあ桓武天皇の母方の祖先が百済の王のたくさんいる中の一人でそれが武寧王だったんだなということなんですが、その武寧王が埋葬されていた古墳が1971年に発見されていたんんですね。
ほかの古墳では盗掘されてしまってか、墓誌石がないために、正確な被葬者はわからないが大部分なのに、この古墳は、韓国で発掘された古墳の中で唯一、墓誌石が発見されて被葬者が誰かが正確にわかる古墳なんですね。
すごい偶然です。
天皇陛下が自分の祖先だといった百済のただ一人の王様=武寧王が
誰が埋葬されているか正確にわかる唯一の古墳の被葬者なんですね。
日本と韓国とを仲良くしてあげたい神様が、
< この古墳の武寧王は「続日本紀」に記述があるからな、盗掘されないように、守っておこう! そうすれば将来、日本人観光客がたくさんここに来て韓国と仲良くなるだろう! >
と思って特別にこの武寧王の古墳だけ守っていてくれたみたいな話です。
ここに行ってきました。
韓国の学習漫画にも出てます。
日本語のガイドさんも丁寧に説明してくれました。
まあ、こういう細かい説明を聞くのが好きな私にとってはとても楽しいひとときでした。
ちょっと不思議に思ったのは、盗掘されていない状態で発掘されたということですが、奥歯一本以外人骨が発見されなかったことと、着ていた服が発見されなかったことです。そのことで一緒にツアーに参加していた日本人同士で少し盛り上がりました。全部腐って溶けてしまったのかもしれませんが、木のお棺もかなりの状態で残っていたので、不思議です。木のお棺よりも人骨のほうが残ると思うのですが、お宝を奪うという意味での盗掘ではないのかもしれませんが、被葬者自体を奪うような盗掘にあったのではないか、という意見も出たりもしました。




