みなさん、こんにちは。

今日は珍しくちょっとユルい話題を。

先日家族で「カンフーパンダ」のDVDを見ました。
面白いですね。内容的にもなかなか良い映画でした。

この映画、登場人物(というか、登場動物)の名前などは、当然のことながらほとんど中国語を元にしています。

カンフーマスターである「ウーグイ老師」は「乌龟(ウーグイ=亀)」の「老师先生」で、亀先生という意味です。

その弟子の小さなアライグマのような「シーフ」は「师傅(=師匠、先生)」の意味で、名前ではなく尊称。

主人公のパンダは「ポー」と言いますが、これはおそらく中国でもたくさんある姓の「薄」または名前によくつかわれる「玻」ではないかと思われます。

では、「シーフ」に拾われ育てられて凶暴化し、道場を追い出されて復讐を誓う、「ポー」の敵の白ヒョウの「タイラン」とは?

中国語では一般的に、「タイラン(tai lang)」といえば、「太郎」つまり日本人のことなのです。

「桃太郎」は「タオタイラン」で、台湾や大陸の人も、桃太郎のメロディで「ターオタイラン、ラオタイラン♪」と謳っていました。

私たちも「陳さん」と聞けば中国人と連想するように、「タイラン」と聞けば日本人であることを即座に連想できるのです。
太郎という名の中国人はいません。明らかに日本人を意識した名前なのです。

ためしに「功夫熊猫 太郎」(カンフーパンダ 太郎)と入力して画像検索してみてください。

http://www.google.co.jp/search?q=%E5%8A%9F%E5%A4%AB%E7%86%8A%E7%8C%AB%E3%80%80%E5%A4%AA%E9%83%8E&um=1&ie=UTF-8&hl=ja&tbm=isch&source=og&sa=N&tab=wi&ei=9dZ8T96YIK2uiQet7MyrCQ&biw=1088&bih=514&sei=qNp8T8KGC-myiQf6ttGeCQ


ご覧の通り、「太郎」「タイラン」が出てくることから、これを見た中国人が「タイラン」を「太郎」(=日本)と認識していることは間違いないのです。

中国側も、「世界経済人報」では、日本はカンフーパンダでこんなふうにされて抵抗はないのか?と突っ込みを待ちわびています。

http://economist.icxo.com/htmlnews/2008/06/23/1289731.htm

製作スタッフの中にいた反日中華系が、「中国が文化を伝え育ててやった日本の暴虐」を盛り込むために意図的につけた名前なのでしょうが、こうした意図的なサブリミナルともいえる工作が、子供の見る海外制作の映画にまで浸透しているのです。
しかも、面白い。
特に、中国の街並みを外国種であるはずのパンダが普通に歩いているあたりが(笑)

どういう経緯をたどってそこに連れてこられたのか、続編を期待したいところですが、父がガチョウで息子がパンダというあたりに、続編への期待が高まります。

三作目では、パンダのポーが焼身抗議で死者続出する生まれ故郷の実情を知って、タイランとタッグを組み、北京に乗り込んで「ホンロン(紅龍)」と戦うってのはどうでしょうか?

しかしカンフーパンダの1作目が上映されたのはもう3年ほど前、私もこんなアニメまでカバーしきれませんでした。

政治、軍事、宗教、文化などの各方面からの対日攻撃を監視する北京語習得者による政府機関が欲しいものです。

常識的に考えて、反日で世論をまとめ、国歌に抗日戦争映画の歌を採用している国が、日本にミサイル向けてたら、もうこりゃ国際交流と同時に敵国として対策室を設けるべきでしょう?

今の外務省チャイナスクール?では、話になりません。

これからも中国は、あくびの出るような勧善懲悪ドラマではなく、複雑な人間関係と人間らしい同情すべき点をわずかに残した悪役との戦いという面白いモチーフで、こうした反日的な要素をサブリミナル的に含んだ子供向け映画を作り続けるでしょう。

そういう国であり、そういう民族であることをまず知って、文化交流を進めるべきだと私は思います。