ど~も~ この前のやつに続いて、怖い話をしたいとおもいま~す。

それでは、どうぞ




その少女は高校2年生になった時に入院しました。

夏休みが終わり、2学期になっても彼女は登校しませんでした。中間試験が終わった頃、彼女
の友人の元へ電話がありました。

「明日、学校へ行くからね」
「もう、大丈夫なの?」「うん!!」

その後は他愛ない普通の会話が繰り返されました。

翌朝、少女は約束通り登校しました。
級友達は彼女を温かく迎えました。
始業のチャイムが鳴り、担任の教師が教室に入って来ます。教師は驚きに目を丸くしました。

「もう、いいのか?!」

担任の教師が彼女の登校を知らなかったのです。
しかしまあ、高校生のことです。そんなこと気にせず時間が過ぎていきます。

ところが彼女、時間が過ぎるにつれ、どんどん血の気が失せていきます。誰の目にも彼女の体
調が最悪であることは明らかでした。
担任の教師が早退を薦めたところ、彼女は素直に肯きました。ところが「家まで送る」という担任
の言葉を頑として拒否します。立っているのもやっとの状態に見えるのに、その拒絶には強い意
志が感じられたそうです。

それでも担任としては心配です。取り敢えず車で駅まで送りました。「このまま家まで乗っていけ」
と、又、声をかけたのですが、彼女は拒否しました。気迫のようなものがあって、それ以上無理強
い出来なかったそうです。

彼女は定期を見せ、改札を抜けました。
(新しい定期、何時買ったのかな?)

そう思いながら見送っていた教師は目を疑いました。すれ違う人が彼女を通りぬけていきます。
やがて、彼女は霞のように消えました。教師は膝が震えました。その場で彼女の家へ電話しまし
た。誰も出ません。

教師はそのまま彼女が入院していた病院へ車を走らせました。
少女は息を引き取ったところでした。
担任の教師は涙が止まりませんでした。
泣きながら学校へ戻り、クラスの生徒に事実を告げました。
教室に、ただ啜り泣きだけが響きました。