今回の題材は「国内損保、ロシア海域で船舶保険停止 LNG輸入に影響か」という記事。

 

気になった点としては、船舶が危険海域を航行する際に主契約とは別に、「船舶戦争保険」をつけなければ軍事行動に伴う被害があったとしても補償を受けることが出来ないという点だ。

なぜならば、単に船舶保険を契約しただけでは被害にあった際に補償を受けることが出来ないからだ。

この保険はリスクが大きく、再保険という「保険の保険」を活用しなければいけないが、今回ロシア関連のリスクを海外の再保険会社が引き受けを拒否したことが背景にある。

例として、ある船舶が船舶保険のみに加入しており、船舶戦争保険に加入していなかったとする。この場合、もしミサイルが船舶に被害を及ぼした場合補償を受けることはできない。

よって、軍事行動による被害を間接的にでも免れるためには船舶戦争保険の加入が必要なのだ。