アパレル系のデザイナーさんに日本語を教えたことがある。
数ヶ月後に日本人男性との結婚を控えており、
会話と漢字を徹底的に教えてほしいとのことだった。
とてもキレイな女性で、私と同じ年であったが、
見た目年齢には5歳以上差があったと思う。
法令線が伸びきっている私とは違い、しわ一つない美しい顔。
「本当にキレイですねえ・・・・・」とうっとりと言うと、
恥ずかしそうに「うふふふふふ」と笑う彼女。
そんな控えめな態度も好ましかった。
レッスンを始めて数ヵ月が過ぎ、私と彼女の仲もだいぶ近づいていた。
ある日、またもやうっとりと、
「本当に法令線もなくて、同じ年とは思えません。キレイで羨ましいです・・・」
と言ったところ、彼女は可笑しそうに笑い、鼻のわきを指さして、
「実は、ここには私の耳の骨が入ってるんですよ」
・・・・え?
「法令線を消すために、骨を入れたんです。」
・・・・え?
「実は、目も手術してるんです。本当の私は一重です。」
・・・・・え?
「エラも張ってたので骨を削りました。」
・・・・え?
「鼻もちょっと高くしてるんですよ。」
・・・・え?
「お肌もレーザー治療で毛穴をなくしています。」
・・・・え?
なんと、彼女の顔はほとんど手を入れられていたのである。
私は、整形顔はすぐに分かると自負していたのであるが、
数ヶ月間カフェの小さなテーブルを挟んで授業をしていても、全く気付かなかった。
韓国の整形技術はすごいものだと本気で感心した。
「整形のこと、結婚する彼(日本人)は知ってるんですか?」と聞いたら、
「言えるわけないじゃないですか!日本人男性は整形に慣れていませんから。
私の子供の時のアルバムは、引っ越しの際に紛失したことになっています。」
と、笑う彼女。
その後、彼女は結婚。
あれから何年も経っているが、日本でうまくやっているのだろうか。
子供ができているのなら、どんな顔になっているのだろうか。
余計なお世話だが勝手に気になっている。