ワーホリ編その3 | シドニー日本人会釣り部2012-16

シドニー日本人会釣り部2012-16

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9月も差し迫ったある日、伊藤くんが私の住んでいたフラットに遊びに来ました。
話はいつしかケアンズ方面への旅行になって、とんとん拍子で行くことに決まりました。
ゴールドコーストからブリスベンに戻って、以前滞在していたユースホステルに顔を出します。出発の時間まで懐かしい面々と顔をあわせ、最後のあいさつをしてバスターミナルのあるローマステーションに向かいます。
ここからケアンズまでは休憩時間をちょっとずつとりながらバスで27時間かかりました。途中下車して遊びたくなるようなところもあったのですがケアンズに直行です。
前の日の午後3時に出発してケアンズに着いたのが夜の7時過ぎ、さすがにグッタリです。伊藤くんが前に来たとき泊まっていたバックパッカーズに宿をとり、シャワーを浴びてドミトリーの2段ベッドに潜り込みます。
次の日、ケアンズ市内にある「ジャックアースキン」という釣具店に立ち寄ります。ここには大きな水槽があって、その中にはバラマンディーが悠然と泳いでいるのです。
しばらくの間、透明なオレンジに光る目と古代魚を思わせる魚体に見とれます。
ルアーが壁一面に陳列されていますが、素人の自分が見てもあまり釣れそうにないものも目立ちます。
ほとんどプラグを持っていなかった私はここでいくつかのルアーを買いました。
伊藤くんは釣りの新聞を買ってクックタウンにあるボート店の広告を見つけ出し、公衆電話で現地の情報を聞きだします。
実際のところ、英語力では私の方が勝っていましたが、こういった行動力やバイタリティーでは彼の方が数段上でした。
クックタウンに向かうバスの予約をして昼間はボート桟橋まで出かけてキャストの練習に励みました。
伊藤くんはバックハンドキャストがとてもうまく、狙ったところの際にピシリと着水するのです。
どうしてバックハンドにそれほどこだわるのか私はその時あまりわかっていませんでした。
彼は5月にケアンズに来た際、GTのみならずバラマンディー狙いでもガイドを雇って釣りをしたそうで、
テリーホールマンというガイドのキャストの見事さにずいぶん感銘を受けたらしいのです。
曰く「足でハンドコンを操作しながら右からでも左からでも狙ったところにビシビシ入る」のだそうで、キャストの重要さをその時私はちっともわかっていませんでした。
伊藤くんはゴールドコーストで買った5.5フィートのダイワのスピニングのパックロッド、私はアブの5.6フィート2ピースのライトアクションスピニングと2人とも随分と貧弱なタックルでした。
とてもこれからバラマンディーを釣りに行こうという感じではありませんでしたが、私はタックルについて無知だったので特に不安はありませんでした。
伊藤くんが財布をなくして予定が2日ほど遅れましたが、クックタウンへ出発する日がやってきました。