「どんな仕事も楽しくなる3つの物語」 福島正伸著(2008.4) きこ書房

 

この本は、3人の働く人たち(駐車場の管理人、タクシー運転手、ペンキ屋)のエピソードを紹介し、それを通じて「働くことの意味とは?」ということを考えさせてくれます。

 

そして「仕事が感動に変わる5つの心構え」を教えてくれます。

 ①仕事の意味を考える

 ②ものごとを前向きに受け止める

 ③自己原因で考える

 ④自分の可能性を信じて、自分らしくやる

 ⑤目指すことを、あきらめない

 

①では、仕事には決められた役割があっても、決められた意味はなく、そこに自分がいかにわくわくする意味を付け加えられるか。それによって、仕事はいくらでも楽しいものに変えられる、と著書は言います。

 

②では、仕事をしていると必ず問題が起きるが、それを前向きにとらえ、次に活かすことができればいい、と著書は言います。また、問題が起こるほど成長し、何でもできるようになると考えればいい、とも言っています。

 

③では、問題の原因を、誰のせいにするかは、その人の考え方によって決まる、と書いています。そして問題を他人や環境のせいにしても、自分の思い通りにはならず、問題解決は難しくなり、不満も募っていく。つまり、不満をつくり出しているのは、他でもない自分自身である、とも書いています。

一方、自分自身に原因を見出せれば、自分の出番になり、問題解決のスタート台に立つことができる、とのことです。

 

④では、どんな仕事でも、「こだわる」ことで自分らしい価値を社会に提供すること、だと言います。最高の能力とは、自分の「こだわり」を発揮して、社会に貢献することだ、とも言っています。

 

⑤では、あきらめないと決めると、他人から怒られたり、非難されたりしても、アドバイスに聞こえるようになる、と言います。

 

改めてこの本を読み返して、特に③と④について自分の行動を考えさせられました。

③については、仕事上の不満を他人や他部署のせいにするのは簡単だし、それが自然な場合があるでしょうが、「自分は何かできなかったのか?」と反省することで、自分のやるべきことが見えてくると思います。

④については、「こだわる」ことで、それが仕事における「自分らしさ」となり、自分の独自性とオリジナル性が磨かれるのだと思います。そこが自分の存在意義にもつながるのだと思います。

 

また気を引き締めて、仕事に取り組んでいこうと気持ちになりました。