炭焼きプロジェクト エピソード1
「一歩」 最終回


あえて
最終回をつくってみた

一歩踏み出したのは 大きかった

一歩踏み出せたのは 環境が整ったことも大きかった

ともあれ
一歩は 大きな力を持っていた

以前ある方に
0から100まで行くとして
0→1 と 1→100 と どっちが大変か
という話を聞いた

数字だけ見れば 後者だ
99進まなければならない

でも
実はこの一歩が
0→1が 
大変だった


一歩進めばいろいろなものが動き始めると

その通りだった
協力したいという方も現れた


また
一歩進めながら 全体像を描くんだ 
ということを言う方もいた

その通りだった
いろいろなアイデアがわいてきた




炭窯をつくる作業は 土いじりだ
この 土に触れることで 自然のエネルギーを
知らず知らずにもらっていた


また
夢中になって作業することは
ゾーンに入る とか フロー体験 とか
いう言葉でも 表現できるかもしれない
至福の時間と 言っても 決してオーバーではなかった



炭焼きプロジェクト
この一歩は やると決めていた

ここ福島県川内村に関わって
もうすぐ 2年と半年だ


3年は ここでやり続けようと決めていた
そして
自分でやると決めたことは やりきろうとも


その最後が 炭焼きだ

やりきらずに 終わりたくなかった
ただただ 
後悔したくなかったから


怖くても 不安でも
そのまま進んできた

怖いまま 不安なまま 

自分の中で 大きくもせず 小さくもせず
そのままの感情を感じながら

それまでは
自分を大きく見せようと必死だった
時には おおげさに自分を 小さく見せたりしてきた


ここにたどり着いて
多くのことを学んだ

それまでの学びも経験も 
すべてが生きることになるかもしれない 
と感じている


この写真は 炭窯をつくる前の様子



ここからはじまった