アメリカ歴三年、まだまだ日本との違いに驚くことがたくさんあります。よし、後半いってみよー!

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⑥避妊手術

男性ならば精管を、女性ならば卵管を切断/結紮します。日本でももちろん可能な手術ですし、受ける方はいると思いますが、現在の職場では頻繁にこの手術が行われており、患者さんの多さに正直驚いています。他の避妊方法としてはピル、注射、パッチ、器具挿入など色々な方法が普及しています。しかし、性感染症を防ぐためにはやはりコンドームの着用が大切です。


⑦アメリカ人ママの愛情表現

Oh my gosh, my sweetheart!!! Are you alright!? It’s okay, mommy is here. Hey sweetheart, you are so brave, mommy is so proud of you!!! KISSES and HUGS, Muahhhhh💋

あえて日本語訳はしませんにやり文章で書くと伝わりにくいのですが、アメリカではそれはそれは分かりやすく愛情を表現します。初めの頃はそんな母親の勢いに慣れず圧倒されてやや引き気味でしたがもう慣れました笑

注 : もちろん全員ではないですし、超クールなママもいます。Hey buddy, good job! High five!的な。うん、超クールラブこういう方は基本的に冷静なので、医療者の説明も落ち着いてよく聞いてくれることが多いです。


⑧結構グロッキーな状態で帰宅することもある

日帰り手術センターに入院施設はありません。(手術によっては次の日の朝まで様子を見る場合もありますがそれ以上のケアが必要な場合は病院へ搬送することになっている。)患者さんの中にはもう少しここにいたいという方もいますが、患者さんの状態が退院基準に到達している以上、看護師は退院の方向に持っていきます。日本の手厚い看護業界からきた私はこの導き方が下手くそで患者さんが詰まりがちになるため、先輩看護師が助太刀に入り、患者さんを上手に起こして元気づけ、退院の方向に持っていく、なんてこともあります。そんな先輩の姿を見て日々勉強しています。ただ、やはり結構グロッキーな状態で帰る方もいるのは事実です。


⑨保険会社との問題

アメリカでは検査や手術の費用を保険会社がカバーしないと判断をくだす、もしくはカバーするかどうかの判断に時間がかかることがあります。こうなると、手術を予約しているにも関わらず手術が受けられなくなることがあります。正しくは、手術は受けられますが自費になるかもしれないので、多くの方は渋々キャンセルせざるをえません。アメリカでは日本との医療システムの違いにウンザリすることが多々あります。


⑩必要な処方薬を受けとれないことがある

アメリカでは医師が患者さんの希望した薬局に処方箋を送ることが多いと思います。(紙の処方箋もあるようだが、私が今まで関わった病院やクリニックはみな電子化している。)ということは、患者さんはその薬局でしか薬を受け取れません。その薬局が閉まっている場合はもちろんのこと、その薬局に薬の在庫がない場合は薬を受け取ることができません。もちろんこのふたつは日本でも起こり得ることですが、アメリカではわりと頻繁にこれが起こる+システムエラー+保険会社の介入などによってさらにややこしくなっています。薬を受け取ることができず困った患者さんは手術センターに連絡してきます。そうなると、私達から医師のオフィスに連絡して、処方箋を別の薬局に送ってもらう、もしくは薬局や保険会社と話してもらう、などのアクションが必要になります。患者さんにはもちろんのこと、医療者にとっても手間のかかるシステムです。それよりも何よりも、今すぐ必要な薬が受け取れないって本当に酷い


さあ、いかがでしたでしょうか。アメリカの医療は良い部分もたくさんあります。が、やはり料金やシステムの部分では不具合が多いです。とりあえず私は自分のできることをする!笑顔で患者さんやご家族をお迎えし、丁寧なケアを提供できるようにこれからも学びを深めます。終わり流れ星