卒業プロジェクト、終わる
エキサイト。
卒業プロジェクトがおわった。
わたしの代から不幸にもうちの大学に導入された『卒業プロジェクト』は、
要は、4年間の成果をパブリックに提出しましょうという仕組み。
大学に籍を置く事以外でこの4年間続けたのは、
洋服屋のアルバイトと、片道2時間半の通学時間に文句を言うことしかないわたしにとって
大学は不安定で身勝手な立ち位置を維持するための手段のようなものだった。金食い虫、
そんなわたしも、しっかり4年間で卒業しなくちゃということで、
半ば強制的に成果を産み出すべく、3年生の秋から、それっぽくやってきた。のんべんたらりとゆっくりと
その『卒業プロジェクト』の提出期限が 「1月19日 23時59分」。
物事を計画的に進める事があまり得意でないわたしは、今回もギリギリ短期集中作戦に出た。
1月中旬まで、アルバイトをしたり、映画を観に行ったり、
旅行の計画を立てたり、アルバイトの仲間と飲みに行ったりしていて、
最強に短期集中で仕上げてしまった。これが集大成のはずなのに、ね。
そして今日(19日)が提出期限だったわけです
19日、23時50分からの10分が辛かった。
「もうこれが最高だった」と想う事にして、
それ以上の見直しは中止した。
ギリギリに修正したりアップロードしたりして、想わぬミスをするならこのままでいいんだという気がしたのだ
わたしはいつになっても 弱い。
ソワソワした10分間は、ほんとに長くて、気が遠くなった
けれどそう、0時は回ったのだ。
時間は流れているのだ!!
twitter上に「お疲れ!」的な、あるいは「わたし提出したし」的なツイートが増えて、
ツンツンだった bot が 「お疲れ様!!!朝まで飲もう!!!」 なんてつぶやいたのを観たら、
大して真面目にやっちゃあいないのに、ほっと 感傷的になった。
ああ、大学生活おわるんだ ってね。
ふとうかんだのは、『センチメンタルジャーニー』。
ジンセーはセンチメンタルジャーニーなのか!とおもったのよ。
とっても、感傷的にエキサイトした
大して真面目にやってもいない卒業論文への「終わった」感。
ぼんやり過ごした大学生活の、終わって「しまった」感。
終わりは大体、ココロ震えるもの。
要するに、こういうことなんだ
不可抗力であってどんなに面倒で大変で億劫に感じることでも、
終われば最高の気分になれる可能性があるということ。
だから大概の義務的とも言えるつまらないことは、真面目にやるべきなんだ
終わった一瞬の、解放感のためにね。
それってドラッグのようなものなのよ。
つまらないことに、わたしは4月から就職する。
でもさ、一生懸命やるんだよ、
お金のためとかいろいろあるけれど、
それ以上に、解放感のためにね。
わたしはフェイクな自由を気取っていて、
だから自由に焦がれている。
あとは卒業するだけだ。
4年間、アルバイトをして洋服をたくさん買って、休みには旅をしていた。
それしかしていない。
ジンセーなんて文句を言っていたらさっさと終わってしまう
そんなの前から知ってたはずなんだけれど。
