ロシア民謡「スリコ」について

ロシア民謡「スリコ」について

私の父が、平成26年(2014年)6月5日 満80歳・誕生日に記した作品です。

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何の脈絡もなく、ふと思い出すときがある。

それは、「スリコ」というロシア民謡のことである。

随分昔の学生時代にこの歌に感動し。今だにその往時の感情が同じように心に響いているという単純な話である。

 

当時「白門」と呼ばれた金沢大学は、金沢城跡の中に本部や主教場があった。私が在籍した法文学部はその一隅にあり、旧陸軍の兵舎を改造した古い木造の二階建であった。

ここへ、昭和28年から四年間、弥生町に在った金大の男子寮「北溟寮」から通っていた訳だ。

つまり六十年余も前の「今は昔」の物語りということである。

 

法文学部を出て右側のゆるい坂を登ると、そのすぐ右に学生食堂があった。(古い木造の半屋建であったと思うが、記憶がおぼろで定かでない。)

殆どはここで貧しい昼食をとった筈だが、四年間も通いながら、ここでの食事についての記憶がまことに希薄だ。

普通どこの飲食店でも店の大小に拘らずそこ独特の珍味や自慢の一品があり、その味を求めて客が訪れるものだと思うが、残念ながらここの学食で何を主に注文していたのかさえ記憶にない。

恐らく、喰い盛りの若者たちの空腹を一時的に騙すだけのひどいものだったのだろうと思う。

なにしろ皆んなが貧しかった。