こんにちは。研修認定薬剤師の奥村です。今日も溶連菌の話の続きです。抗生物質を服用しても、時には治療失敗する場合があります。原因は何でしょう?対策はあるのでしょうか?
ペニシリン系抗生物質をきちんと10日間服用しても、15%程度の症例で溶連菌が残存し、再発の原因となることがあります。原因には、以下の事が知られています。
①年齢:小児では失敗率が高いことが知られています。
② 発症から治療までの期間:発症から治療までの時間が長い方が治療成績が良いです。2日以上では成功率82%、これより短いと64%とされます。治療開始までの病悩期間が長いと、免疫が刺激されるのかも知れません。
③抗生物質の問題。:バイシリンは吸収が不安定であり、十分な血中濃度を達成していないかも知れません。
④服薬率が低かった。
⑤ペニシリン等を壊す酵素である、βラクタマーゼを作る菌が共感染していた。
対策としては、
①ペニシリンに加えて、リファンピシンと言う抗生物質を最初の4日間併用。
②クリンダマイシンと言う抗生物質を10日間服用。
③βラクタマーゼ阻害剤含有ペニシリンを10日間服用。
が挙げられます。小児科ではこの他に、セフェム系抗生物質を5日間服用と言う処方もよく使用されます。セフェム系抗生物質はβラクタマーゼに安定であり、服薬期間も5日間と短いので、良いオプションになると思われます。
ちなみに感染症のガイドラインでは、セフェム系抗生物セフジニル(セフゾン)、セフジトレン(メイアクト)、セフカペン(フロモックス)、セフテラム(トミロン)の5日間投与が推奨されています。
いかがだったでしょうか。ご参考になさって下さい。
参考
「レジデントのための感染症診療マニュアル」
「JAID/JSC感染症治療ガイド2014」
ペニシリン系抗生物質をきちんと10日間服用しても、15%程度の症例で溶連菌が残存し、再発の原因となることがあります。原因には、以下の事が知られています。
①年齢:小児では失敗率が高いことが知られています。
② 発症から治療までの期間:発症から治療までの時間が長い方が治療成績が良いです。2日以上では成功率82%、これより短いと64%とされます。治療開始までの病悩期間が長いと、免疫が刺激されるのかも知れません。
③抗生物質の問題。:バイシリンは吸収が不安定であり、十分な血中濃度を達成していないかも知れません。
④服薬率が低かった。
⑤ペニシリン等を壊す酵素である、βラクタマーゼを作る菌が共感染していた。
対策としては、
①ペニシリンに加えて、リファンピシンと言う抗生物質を最初の4日間併用。
②クリンダマイシンと言う抗生物質を10日間服用。
③βラクタマーゼ阻害剤含有ペニシリンを10日間服用。
が挙げられます。小児科ではこの他に、セフェム系抗生物質を5日間服用と言う処方もよく使用されます。セフェム系抗生物質はβラクタマーゼに安定であり、服薬期間も5日間と短いので、良いオプションになると思われます。
ちなみに感染症のガイドラインでは、セフェム系抗生物セフジニル(セフゾン)、セフジトレン(メイアクト)、セフカペン(フロモックス)、セフテラム(トミロン)の5日間投与が推奨されています。
いかがだったでしょうか。ご参考になさって下さい。
参考
「レジデントのための感染症診療マニュアル」
「JAID/JSC感染症治療ガイド2014」
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