先日、2度目の舞台に出させていただきました。
2日に千秋楽を迎え、昨日はずっと舞台のことが身体から抜けなくて、ついセリフを口に出していたりしていました。
恵美、という女の子が私の役で、
彼女と生きれたことは、私の中に多くの「気づき」をくれました。
彼女だけでなく、演出の野口まいこさん、劇場のスタッフの皆さん、共演者のみなさん、そして、観に来てくださった全ての方々。
特に今回は、お客様がいて初めて足りなかったピースが埋まる、という感覚を強烈に感じました。
幕が上がったときに観客席に人がいるということから、自分が受ける心の動き、みんなの息づかい。そこから生まれる熱量と、集中力が増す面白さ。みんなで紡いでいく約1時間が、本当に一生みたいだった。
「観てもらえて初めて芝居は完成する」
稽古中に演出のまいこさんから言われたことを、文字通り肌で感じることができました。
そしてもう1つ。
今回は自分の未熟さを、散々気づかされました。
頭でわかってるのに、どうしてできないんだろう。何が違うんだろう。
人を見て、自分を見て、また人を見て、自分を見て。人と自分をたくさん比べました。比べて比べて、眠れない日が続きました。
比べてよかった。
比べちゃいけない、って思うことなんて何も無かった。
真似しても意味がない、ってようやく心の底からわかったから。
誰かを越えようとするんじゃなくて、私は私を越えなきゃ意味がない。本当に意味がない。
私を恵美にしてくれたのは、同じチームのみんなでした。みんながみんなでいてくれたから、私は恵美になることができました。
足りないものを補っていく。みんなほんとにマイペースで人の話聞かないけど、自然と集まって気が付いたらゲラゲラ笑っている。大切なのは相手を見ること、受け入れること。観てくれた人に、届くものであるために、私達はとても仲良くなったんだと思う。
今回の恵美という役は、私にとって挑戦でした。
1人を愛するあまり、最後に自ら命を絶ってしまう。どうして?って、考えれば考えるほどわからなくなって、自分の中の、深い、深い、暗い、闇の世界に何度も行って、何度も何度も恵美に問いかけて。
何度も空を見上げました。恵美も見たのかなぁって。行き交う人の話し声が雑音に聞こえたり。
私がやっと、一つだけ見つけた答え。
愛してるって、あの人に伝えたい。
でも言えない恵美の気持ちが、やればやるほど伝わってきて、私はそれを私の全てを使って恵美に預けようと思いました。
彼女が伝えたいこと、届けたいこと、全部。
本当に言いたいこと、全部。
足りないものは、きっと誰かが埋めてくれる。