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ジュリアス・ヘンフィル(2)

イタリアのレーベル・ブラックセイントから1978年に発表された『ロウ・マテリアルズ&レジデュアルズ』ジュリアス・ヘンフィル、生涯最高の傑作。日本では黙殺されたアルトサックス奏者である。このような作品が話題に上らなかった日本って本当にジャズを理解しているのだろうか。誰々のようなスタイルだから安心して聞けるとか、そんな物差しだからな。パーカーの物真似なんか要らない。パーカーを通るのはかまわんが、そこから抜け出してくれよ。ジュリアス・ヘンフィルは正統派すぎるインプロバイザーだったから、一握りのファンたちにしかその真価は分からなかった。今だにフリー・ジャズにつきまとう「難解」とか「騒音」というナンセンスなレッテル。愛とか癒しとか、人間をダメにするお題目で粗製濫造されるファスト・ミュージック。与えられるだけじゃダメだよ。それに気付いたら、自分が何かアクションしよう。で、俺は酒をやめた。ジュリアス・ヘンフィルはアルコールの毒で早死にしたから。ジュリアスは闘い続けてきたんだ。哀しい最期だったけれど、俺はジュリアスからたくさんもらったから、健康体に戻って、闘いたいと思う。

ジュリアス・ヘンフィル

スキンヘッドでマッチョな男が、首からシルバーのアルトサックスをさげてこちらを見つめている。穏やかなまなざしだが、タダ者ではないオーラが漂う。インチキTVのインチキなスピリチュアル・カウンセラーなら、この男の肩から漂う神秘をどう語るだろうか。この男が何の生まれ変わりだろうが、この男にはどうでもいい。この男はすでに彼方の住人だからだ。ジュリアス・ヘンフィル。エリック・ドルフィーとオーネット・コールマンを越えた男。チェロとドラムだけのシンプルなチームで飛翔する。1977年、ジュリアス・ヘンフィルは扉を開けてしまった。