「自殺って英語で何て言うんですか?」
「”death by myself”ですねぇ~。」
堂々と即答してみせたO君 おいおい。(-。-;)
特に繁華街のホテルには多いのだろう、海外からのお客様。O君は若干20歳ながらも、高校3年間をオーストラリアで過ごした帰国子女。否応なしに英語力には期待される。
とある日、彼の活躍の場がやって来た。担当社員のTがO君を呼び出す。
「海外からのお客様が困ってるみたいだから、話を聞いてみてくれ。」
何故か戸惑うO君。
「あ、いやぁ・・・、なんというか、無理っすよ。」
「お前英語出来るって聞いてるんだぞ?頼むよ、早く行ってあげてくれよ。」
「いや、はぁ・・・Tさん、実は俺・・・英語出来ないんです・・・。」
「え?みんなお前は英語喋れるって言ってるぞ?」
「実はそれ、・・・嘘なんです。留学はしてましたが・・・英語は出来ないんですよ・・・」
絶句するT。
「・・・いや、なんでそんな嘘ついたの・・・?」
「友達が欲しくて・・・。」
その場はTがなんとか凌いだらしい。最も冒頭の「death by myself」の時点でTはおかしいなぁ、と気づいていたらしいが。どうりで、私が翻訳作業を手伝わせようとした時も、文章は苦手だと逃げたワケだ。
なんというか、ちょっと切ない話でした。