道内のアルバイトや派遣社員など非正規雇用者が2007年時点で雇用者全体の38.2%を占め、バブル経済崩壊後の15年で10ポイント以上高まったことがわかった。人数は54万人から86万人へとおよそ32万人の増加。比率は全国を3ポイントほど上回る。国内他地域より厳しい景気情勢が続くなかで、道内企業が人件費抑制を急いだ姿が鮮明となった。


 07年の道内の比率は02年の前回調査の35.3%から3ポイント近く高まった。雇用者(役員を除く)全体は225万5000人で、5年間で1万人超減少。全国が緩やかな景気回復を続けるなかでも厳しい雇用情勢が続いた。そのなかで非正規は86万人強と5万9000人増加。正規は139万人強と逆に7万人近く減り、非正規へのシフトが鮮明となった。


 07年の全国の非正規比率は35.5%。道内はこれを2.7ポイント上回る。産業構造上、正社員比率が高い製造業の集積が薄く、パートやアルバイトを多く雇う小売りやサービスなどの比重が高いためだ。製造業でも、道内の非正規比率は37.1%と全国の27.2%を上回り、付加価値の向上が課題と言える。

 4月には正社員とパートなどの待遇格差を禁じる改正パートタイム労働法が施行。北洋銀行が4月にパートを正職員に登用する新たな選考制度を導入するなど、製造業以外にも動きが広がる可能性もある。

 だが景気が急減速するなかで、道内全体の非正規比率が明確に低下に転じるかは不透明だ。内需が弱いなかで、道内企業には原油高や原材料高などのコスト増要因がのしかかる。固定費が膨らむのを嫌って正社員への登用や積極採用の動きがスローダウンする可能性もある。こうした傾向が続けば、個人所得が増えにくくなり、消費の重しにもなりかねない。


記事LINK:NIKKEI NET 北海道版

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いやいや。参りますね。ウチの事業部でも、今年は新人取らなかったんですよね。まぁ、名ばかりの正規雇用者も多いので(手取り13万でボーナス・昇給無しとか)、中身が非正規雇用者の数だけで言ったら、とんでもない数字になるんでは無いだろうか、北海道は。ヒドイ。