知ってるよと頭を撫でながら話してあげました
今から20年前、あの日パパはリーダーまあ君と車で神戸のクラブへ行っていた
いつもなら最後までいるのにその日は4時ぐらいにクラブを出た
帰り道でリーダーが「海見て帰る?」と誘って来たが、珍しく断って家路を急いだ
次の日はなんの予定も無いのに実家へと家路を急いだ
帰って布団に入った瞬間・・・
『ドカァーン!!』
俺は家にトラックが突っ込んで来たと思った
この時期、地元でいろいろあった俺はカチ込まれたと本気で思った
次の瞬間、大きな揺れが来た
「地震や!」
大声で叫び隣りの部屋で寝ていた久樹を起した
タンスの上からいろんな物が久樹の上に直撃して来た
俺は「地震や!起きろ!!」と久樹を揺すった
久樹は目を片方だけ開けて・・・
「知ってる!」
と、だけ言うと、切れながらまた深い眠りについた・・・
知ってる?!(◎_◎;)
この歴史的な大地震に臆する事なく彼は寝た。
揺れがおさまりTVを着けた
そこには地獄が映ってた・・・
電話は繋がらない
リーダーの家と千鶴の家を見に行ったが大丈夫そうだった
地元のツレにバイクを借り神戸へ向かうが道がない・・・
片道1時間で着くはずが、朝出て着いたのは夕方近くだった
街がなくなっていた
菱形のお兄さん達が必死で走り回り、堅気の人の為に動いていた
税金で動いてる国の団体が来たのは、火の手が消えてかなり時間が経ってからだった
あの時、命がけで神戸を守ったのは『ヤクザ』と呼ばれる人達だった!!
それが俺の見た現実だ。
俺達がいたクラブは地下一階、潰れて中には入れない
「またな」と言って別れた友達は
死んだ。
金が無いからアロンアルファーを髪に塗ってドレッド作ってた、そんな最高の仲間達にはもう会えない。
この店に最後までいたら
帰りに海に寄っていたら
俺も死んでた。
悲しみや恐怖はその時はなかった、そんな余裕が無いほど街が、人が・・・
それが20年前の今日、俺が体験した現実だ
娘や息子には伝えなきゃいけない、これが俺の20年前の今日だ。
見た物を伝えてあげよう。








