とりあえず、その「大宮エリー」という気になる名前に引っ張られ、美術担当記者の仕事っていうことで、ギャラリーに行ってみたわけです。
引き込まれる話術
しかし、玄関の前に立ってみると、果たして僕のようなおっさんが入ってもいいのだろうか…という思いにとらわれてしまうようなデザインのイラストが。
恥ずかしさをこらえて、自動ドアを開き、なかに入ってみました。きれいな受付の女性がいて、音声解説を差し出してくれたので、普段の美術館めぐりでは絶対に使用しない機材を受け取り、ヘッドホンを耳にあてがいました。
声が聞こえてきます。大宮エリー本人の声。実はこの人、めちゃくちゃしゃべりがうまかったんですね、意外なことに。チラシの経歴を見ると、映画監督、脚本家、作家、演出家、CMディレクター、テレビでの音楽MCにラジオパーソナリティーとあるじゃないですか。そう、大阪府出身の彼女はしゃべりのプロでもあったのです。
東大出て、大手広告代理店の電通に勤めて、芸能人にめちゃめちゃ人脈があって…まさにスーパーなクリエーターなわけですが…,ケリーポルテヴァリュル。
案外、名前が表に出ない仕事もしているので、「えっ、これ、この人の仕事だったんだ」と思わせるようなものも次々出てきてびっくり。たとえば、ミント味のタブレット菓子「ミンティア」のCM。ミンティアガールと呼ばれるミニスカの女性たちが、パッケージを掲げて自然のなかを歩き回る映像が印象的でした。
実は、このガールズ、服装などはバドワイザービールのキャンペーンガールを参考にしたのだと吐露しています。そうした仕事のエピソードなどを惜しげもなく披露するのです。
渋谷では観客1.2万人の人気…女性、OL姿が目立つわけ
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