ルーズベルト大統領が感動した「武士道」
武士道の中にキリスト教の精神が埋められていると先日お話ししました。その例として、武士の心得が記されている「葉隠」には「武士道とは死ぬことと見つけたり」などがあげられます。それを解説してもいいのですが、ここでは明治になってからの話をしましょう。その時代の代表的なクリスチャンとして新渡戸稲造や内村鑑三という人が現れます。この人たちは非常に武士道を高く評価した人たちです。新渡戸稲造は文字通り「武士道」と言う題名の本を出しています。彼の奥さんがクエーカー派のアメリカ人で、日本に特定の宗教というものがないにもかかわらず、どうしてその倫理とか道徳の基準がキリスト教の国に勝るとも劣らないぐらい高いのかをどう説明したらいいか、ずっと考える中で、「そうだ日本には武士道というものがある!」ということで執筆していきます。武士道は普通、儒教と結びついて仁義礼智信などの価値観を言いますが、なぜ彼はクリスチャンがそれを読んでものすごく共感できるように書けたのか。それは武士道の中に、そういう言葉を使いながらキリスト教とマッチするというか、キリスト教的な精神の中で、それを培ってきたが故に、逆に武士道という本が多く共感を得られたと考えられるでしょう。どれほど人気があったかというと、当時のセオドア・ルーズベルト大統領も絶賛するほどでした。この人は侍のような、あるいはカウボーイ的と言ってもいいような非常に勇敢な人です。この勇敢なセオドア・ルーズベルト大統領は大の日本びいきで、日露戦争の終結の時には非常に骨を折ってくれた人でもありました。彼の友達に金子健太郎という日本の友人がいて、「金子君、武士道についてもっと理解したいのだが、良い本はないか?」と聞かれ、金子堅太郎は新渡戸稲造の「武士道」をあげました。それを読んで彼は感動し、感動のあまりホワイトハウスに柔術の道場を作ったほどです。そして知人に「この本は素晴らしい」と言ってその「武士道」を友人知人に配っています。そのように武士道とキリスト教精神というもの、あるいはヨーロッパのナイト、騎士道精神に非常にマッチしてると思います。もちろん武士道=キリスト教と言うわけではありません。武士道の中にはもちろん日本固有のものが入ってます。しかしそこにキリスト教精神も加味されてきたということは間違いないと思います。ですから内村鑑三も「多くの問題は罪とか救いという問題を除けば、ほとんどが武士道で片がつく」と言います。つまり「武士道のその精神さえきちんと実践すれば、人間はだいたい正しい生き方ができるものだ」ということで、武士道を非常に高く評価しています。ユダヤ・キリスト教的に言えば、イエス様の教えを理解できるようにユダヤ教というものがあり、イエスを理解し、歓迎する準備をしてきと同じように、それが武士道の中に入ってるのではないでしょうか。ですから武士道精神をきちんと正しい意味で身につけていれば、イエス・キリストを非常に容易く、非常に抵抗なく理解できるし、イエス・キリストを理想の人間の生き方として、「自分もそうなろう」というような、そういう役割を武士道は果たしてきたと思うのです。武士道 (いつか読んでみたかった日本の名著シリーズ) [ 新渡戸稲造 ]楽天市場1,540円【中古】 武士道 現代語で読む最高の名著 / 新渡戸 稲造, 奈良本 辰也 / 三笠書房 [文庫]【メール便送料無料】【あす楽対応】楽天市場235円自分に負けないこころをみがく! こども武士道 [ 齋藤孝 ]楽天市場1,650円【中古】 武士道 いま、拠って立つべき“日本の精神” / 新渡戸 稲造, 岬 龍一郎 / PHPエディターズグループ [単行本]【メール便送料無料】【あす楽対応】楽天市場234円いま、拠って立つべき“日本の精神” 武士道 (PHP文庫)Amazon(アマゾン)459円武士道 (岩波文庫)Amazon(アマゾン)616円武士道: いま人は何を考え、どう生きればいいのか。Amazon(アマゾン)3,000円まんがでわかる 新渡戸稲造「武士道」―――剣は心なり(Business Comic Series) Business ComicSeriesAmazon(アマゾン)1,254円