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聖飢魔IIで英語

伝説のロックバンド、聖飢魔IIの名曲の中で、英語詩になっているものを取り上げ、その翻訳及び解説とオリジナル曲(日本語)との対比などを行うブログ。

聖飢魔IIの名曲の中から、英語詩に訳されているものを取り上げ、その歌詞の意味を掘り下げます。第1回はTHE HOUSE OF WAX(蠟人形の館)。

歌詞はこちら。http://utaten.com/lyric/jb50911103

あまりにも有名な聖飢魔IIの代表曲ですが、英語の歌詞は日本語以上kに強烈です!頑張ってほぼ全文訳します。

冒頭の"Deep inside of a forest of mist, another mystic world"は日本語版の「霧のたちこむ森の奥深く」にあたりますが、mysticは「神秘的な」という意味で、英語の方が詳しい説明になっています。

"An old man carrying yet another little girl" 「また一人の少女を運ぶ老人」

"No one knows where he goes, where is his den of woes"
いわゆる間接疑問文で、疑問詞+S+Vの語順となります。 「誰も知らない。彼がどこへ行くのか、彼の悲しい隠れ家がどこにあるのか」
where is ~は間接疑問文としては正しくない語順ですが、歌の語呂から仕方ないでしょう。

"Artist of iniquity, practicing of his skill of glee" 「非道な芸術家は歓喜の手腕をふるい」

"Scrupting a new entry in his human menagerie" 「新たな作品を彫って、人間展示ショーへ飾る」

"Yet another one tonight, naked for his own delight" 「だが、今夜もまた一人、彼の喜びのために裸にされ」

"She won't live another day, just a figure on display" 「彼女は明日は生きられまい。陳列されたただの人形に過ぎぬ」
ここらへんですでに、鳥肌(大阪弁では「さぶいぼ」)が立つところです(^_^;)

"Listen to her scream, immersing her in wax alive" 「彼女の叫び声を聴け。彼女を生きたまま蝋に沈めながら」

"The old man makes another doll his twisted pride" 「老人はまた1体の人形を、自らの歪んだ自慢の種とする」
このmakeは「作る」ではなく、いわゆるSVOC文型の「OをCとする」というやつです。

"Now here comes the final layer" 「さぁ最後の仕上げの時が来た」

"God is deaf to her prayer" 「神には彼女の祈りが届かない」 "Never ending legacy, only there for his eyes to see" 「決して終わることのない遺産は、彼の目を肥やすためのみにある」
このfor ~はto不定詞の意味上の主語で、「彼の目が見るために」と考えます。

"Treasuring his vanity, dreaming of a killing spree" 「自らの虚栄心を敬い、殺人の快楽を満たそうとする」 spreeは「浮かれ騒ぎ」で、shopping spree(はでに買い物をすること)などと使います。

"Yet another one tonight wil be a doll by morning light" 「だが、また今夜も一人、朝日が昇るまでに人形になるだろう」

"Make sure beuauty is intact, frozen in the house of wax" 「美が損なわれていないことを確かめよ。蝋人形の館に凍ったままで」 (後略)

"You shall never return home!" 「決しておまえを、お家には帰さないからな!」
有名な決め台詞ですが、助動詞shall は2・3人称で用いると「話者の意志」を表し、「~してやる」という意味になります。 まぁ訳していて、ゾクゾクする歌詞です。

日本語の歌詞の2倍は濃いです。 こういうのが好きな方はDVDで映画http://www.amazon.co.jp/house-of-wax/s?ie=UTF8&keywords=House+of+Wax&rh=i%3Aaps%2Ck%3AHouse+of+Wax&page=1をどうぞ[m:246]