「土食って、虫食って、口渋ーい」
これを早口で言うと、ツバメの鳴き声になるそうな。
聞きなしというらしい。
鳥の鳴き声がこんな風に聞こえる。
因みにホオジロは「一筆啓上つかまつり候」
なんだかものすごく楽しい。ツバメは実際に土食って巣を作り、虫も食べているのでね、口が渋ーいって鳴いている。
仕方が無いのに。それが生き様なのに。
ホオジロは誰に何をしたためるつもりなのか。
したためたくてもその先の文面が浮かばないから鳴いているのか。
考えたら、たまらん。
うちの近所にも鳥のたくさんいる公園があって、毎日なにやらささやき続けているので、今度じっくり聞いてみようと思う。

60デイズ・インというアメリカの番組にはまっていた。
ある刑務所の腐敗を暴くために、一般の市民7人が、無実の身で刑務所に60日間拘束され、内部の事情をレポートするって番組。
まあ、アメリカはやっぱりすごいこと考えるな。
やらせがあったとしても、どきどき企画だ。
受刑者の中で一番やってはいけないことは、密告なのだそうな。
仲間を売っては絶対にいけない掟になっている。
けんかを目撃しても、よく知らないと言い通さないと、後で大変な目に遭ってしまうという。
恐ろしい世界だ。
我が国では、賭け麻雀をきっちり密告したヤツがいる。
刑務所に入ったらきっと許されないだろうね、彼らは。
特権階級の人間がいて、その人達が好き勝手やっている世界だったのだと気づけたね。
メディアにもどこにも出てきていない、真っ黒なヤツも、人ではないかもしれない、組織かもしれないが完全に存在している。
信用できない。

まだまだ届かない給付金。手続きも始まらない。
思えばたった100年もたたない前に、国のために死んでくれと国民に言った国なんだよね。
考えたら。
そこから、何が成長してきたのかね、この国は。
目の前のお金がなくて、事実上死んでいくひとたちがいる。
ここから半年はもっとひどい状態になるでしょう。

それなのに何も言わずにのんびり構えている。
ほかの国のことを別によく言うつもりはないけれど、イギリスは確定申告金額の8割を3ヶ月保障するらしい。もちろんアーティストも、3月までに確定申告してればもらえる。
一ヶ月ではなく3ヶ月である。
ちゃんとビジョンができているよね、国民が苦しんで死んでしまうかもしれないビジョンが。
民主主義なんてまだまだですな、我々は。
あのとき、国民に死んでほしいと言った政府は、その後の10年をどう考えていたのか。
そして今の政府はこれからの半年、1年、3年をどう考えて今を生きているのか。
しっかり聞きたい。

そんなことを考えていた、数日でした。

もう鳥の鳴き声だけ聞いて暮らします。