- リカーシブル/新潮社
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こんにちは!今年初の読書コーナーは、米澤穂信さんの2年ぶりの新作「リカーシブル」です!先週の「王様のブランチ」でも紹介されたみたいですけど、残念ながら観ていません(笑)
物語は中学1年生の少女ハルカとその血の繋がらない小学3年生の弟サトルが母の故郷に引っ越すところから始まります!
ハルカは中学でリンカというクラスメイトに声をかけられ初めて友達ができますが、彼女に町を案内されていくと寂れた商店街の八百屋で突如万引き事件が発生!しかし、なぜか店の人も客もリンカですらも見て見ぬふりで終いにはハルカに「マルさんは、いいの」と諭される。
そして、その夜密かに後をつけていたらしいサトルに「僕、あの人が盗むって知ってた」と昼間の万引き事件を予知していたかのような台詞を吐かれますがまるで相手にしないハルカ。
しかし、その後も商店街の福引会場で起こった置き引き事件の犯人の居場所を当てたりその犯人がナイフを持っていることを知っていたりと次々と予知を当てていくサトル。
やがて、ハルカは社会教師の三浦先生にこの町に伝わる「タマナヒメ伝説」の話が載っている本を貸してもらう。すると、その本にはあたかも予知能力を発揮しているとしか思われない「タマナヒメ」のことが書かれてあったのだ!しかも、彼女にかかわったものはなぜか不審な死を遂げており・・・。
一体、この町にはどんな秘密があるのか?弟の予知能力とタマナヒメの予知能力との関係は?閉鎖された地方都市でタマナヒメ信仰にまつわる過去の事件と次々と起こる不可解な事件の謎に血の繋がらない姉弟が挑む伝奇ミステリーにして、父に捨てられ義理の母に連れられ見知らぬ土地に越してきた中1の少女ハルカの葛藤と義理の弟との強い絆を描いていく米澤流青春小説の新たな地平がここに!
日本推理作家協会賞を受賞した前作「折れた竜骨」以来約2年ぶりの新作の登場ですが、今回は帯に「ボトルネックの感動ふたたび」と描かれているように自分ではどうしようもない境遇に陥ってしまった少女ハルカが葛藤しながらも、見知らぬ土地で不可解な事件と弟の予知能力の謎に迫っていくという青春ミステリーです!
とにかく不穏な空気とどうしようもない現実が全編に満ち満ちた救いようのない暗いお話になっているんですが、そんななかでもハルカは本来面倒を見る義理はない弟サトルに自分でも気づかぬうちに愛情を注いでいく姿が微笑ましく、誰も味方のいないその町で二人は互いが互いを思いやれる強い絆を育ていきます!
二人はお互いに「バカ」「バカハルカ」と呼び合って些細な言い合いになることもしばしばなのですが、この暗い物語にあって不思議とハルカとサトルのシーンだけはなんとも温かい空気感に包まれているんですよね!結局事件が一応の解決を経ても二人の周囲を取り囲む救いがたい現実は変わらないのですが、事件を経てこれまで以上により強い絆を深めあった二人の姉弟ですからこの先どんな苦難が待ち受けいても大丈夫のような気がしますね!
最後にミステリ―小説ですから、もちろん町の秘密に関するある一つの大がかりなネタが用意されておりそちらも読みどころの一つとなっているんですが、わざと放置されたであろう未消化な謎も残される終わり方になっていてそこの部分はもう少し納得のいく解答を用意していて欲しかったような気もします。
また、これはネタバレになるので誰とは言えませんが物語に登場するある中心人物がなんとも言えず怖いんですよね(笑)人間ああはなりたくないものです(笑)それがまして××ならなおさら(笑)






























































































































































































































