title:夜明けのスキャット
夜明けには、君とほろ苦い珈琲を飲みたい。
昨夜は茫洋とした思考を漂った感じ。
現実でも、夢の中でも。
何故いつも。
私といるときに泣きそうな目をしているのだろう、等と。
詮無いことを思考してみたり。
息の出来ない苦しさを思い出して、呼吸困難な想いに重なると気づいてみたり。
そこでふと気づいたことがある。
思うにわたくしという個人は、心と身体はおよそ一致するのでしょうけれど、脳だけは不一致なのだと。
思考・・・理性と、感覚・・・本能が異なって、無意識下に取る行動や咄嗟に取る行動が、普段の自分と違い過ぎて困惑するのだろう、と。
そんな私は、君の言葉に無意識に頷きたくなる。
心も、身体も、頷きたくなる。
君のその、冷たい視線で見下ろされると、理性が崩壊しそうになる。
泣きそうで苦しそうな瞳に私が映ると、そのまま視界を奪ってしまいたくなる。
だけど、と。
ようやく鈍い理性が思考して、本能を抑え込む。
はっとして、我に返る自分が首を横に振るから。
私は大丈夫だと、呆とした脳裏が頷く。