完璧に花笠節さん、やっつけられてます。


「ふしぎ」さんの2010/10/09 03:17書き込みにつ ( No.19 )
日時: 2010/10/25 10:56
名前: 花笠節


「ふしぎ」さんの2010/10/09 03:17書き込みについて

当方の10/08の書き込みに対して、いろいろな方からの批判が寄せられていましたが、その後本掲示板にご無沙汰状態が続いていました。中で、「ふしぎ」さんより5点の質問が寄せられていたので、これについて答えさせていただきます。遅くなったことをお詫びします。
「ふしぎ」さんは、5点の質問をあげて、一問でも答えてみろとされていますが、私にはこの5つの点自体が、何とか京成(および北総)の責任を逃れようとする「言い訳」、「泣き言」以外の何者でもないように感じられます。
他の論点の多くもそうですが、「京成いのち!」派の諸君の言っていることは、問題の立て方、そのトーンを含めて、「なぜ運賃値下げができないか」について、北総鉄道の経営者がずーっと繰り返してきた説明(言い訳)とそっくり、本質的な問題から皆の目をそらすための猫だましのようなものだと考えます。


【質問①】債務超過の会社が債務の解消より値下げを優先しなければならない理由

北総や京成の関係者、京成グループの応援団、「京成いのち!」派の諸君は、二言目には北総鉄道が「債務超過」の会社であり、値下げなどとんでもないということを主張し、どうしても運賃を値下げさせたいのならば、「誰がその原資を負担すべきか」というふうに問題をすり替え、責任転嫁を図っていくのが、唯一の発想法のようですが、そういう発想法自体が見えすいた「言い訳」「泣き言」だというのです。
「京成いのち!」派の諸君は、「債務の解消」と「運賃値下げ」を、何か対立的な二者択一的な概念にとらえておられるようですが、それこそ「言い訳」「泣き言」的発想というべきでしょう。
北総鉄道という会社にあっては、「債務の解消」「経営基盤の強化」「運賃値下げ」というのは、同じ方向性に沿った同じ努力によって、同時的に解決されるはずです。それは、北総鉄道という会社を独立した企業、沿線住民と円滑な協力関係を築きながら、北総地域の発展に貢献する企業という経営理念のもと、経営者と従業員が一体となって健全な経営を築く企業にしていくことで本来解決される問題であり、これまでのように京成グループ全体の利害のための歯車という存在から解き放つことが、すべての問題解決のための大前提になります。
「京成いのち!」派の諸君は、「債務超過」なんだから「運賃値下げ」などできっこないと言いますが、ならば「債務超過」状態を解消し、経営基盤を強化することが北総鉄道株式会社の生き残り、発展のために必要だということでは同意できるはずです。
「債務超過」状態の解消のために、普通まずとられる措置は「増資」です。なのに、北総鉄道はなぜこれまで増資をしてこなかったのか。県や沿線自治体ばかりでなく、広く沿線住民に呼びかけて出資を募る手もあった(今もある)と思いますが、そうしたことを含めて「増資」を前向きに検討した形跡は見られないのではないでしょうか(もし、あったというなら、具体的にご教示ください)。
もちろん、増資だけでなく経営基盤を強化するために、株主や経営者が真剣に協議・検討して、必要なあらゆる手を打っていくことが、沿線利用者の「足」という公共性の高い、この企業の存続、発展のために、何よりも必要だと思います。
しかし、これまで実施されたのは県、UR、京成等による「支援策」のみだったのではないでしょうか。「支援策」というのは、経営危機に陥った患者に緊急輸血をしたり、カンフル剤を注射するようなもので、これによって患者が最悪の状態からは何とか脱することができるかもしれません
が、自立した企業に育っていくための経営基盤の抜本的な強化策は実施されてこなかったと思います。
北総鉄道は「債務超過」なんだ、これでどうして運賃値下げなどできるのかという、耳にタコができるほど聞かされてきた説明こそ、そうした経営基盤の抜本的な強化を怠ってきた(というより、むしろそれを妨げてきた)京成・北総の経営者たちの自己正当化の屁理屈にすぎません。
それとも、北総鉄道が、増資を含む抜本的な経営基盤の強化策に取り組んできたというなら、その事例を一つでも教えていただきたい。


【質問②】スカイアクセスの走行するコストを京成がきちんと負担しているにもかかわらず、「ただ乗り」あるいは「不当」だと主張する理由

アクセス特急への乗換客により北総鉄道の運賃収入は減ってしまう。資本費相当分の線路使用料を支払うといっても、その前に運賃収入が減ってしまうような設定をしておいて、その上で線路使用料を支払うから北総の運賃収入に影響が出ないようにするという取り決め自体、「ただ乗り」だと考えますし、誰がどうみても、この状態は「ただ乗り」と呼ぶしかないのではないでしょうか。このような状態で「京成がきちんと負担している」と主張する理由を教えていただきたいものです。
アクセス特急への乗換客により北総鉄道の運賃収入が減り、資本費相当分の線路使用料その他で減収分の穴埋めをするから北総の収入は維持されるという、京成・花田社長の説明およびそれを唯々諾々と受け入れる北総鉄道の姿勢は、「スカイアクセスの走行するコストを京成がきちんと負担し」た場合には、北総が大幅な増収となり、もしかしたら運賃値下げをせざるを得なくなる、そうした「最悪の」事態を避けるための猿芝居でしょう。
①で述べたように、北総が自立的に発展していくための経営基盤の抜本的な強化のチャンスをこれまで悉く潰してきた、今回の「ただ乗り」設定もその一環だと思われます。


【質問③】減収になるリスクがないばかりか、増収になる可能性もある線路使用料の仕組みにもかかわらず、「自社の利益に不利になる」と主張する理由

「増収になる可能性」があれば、もうそれだけで北総鉄道が親会社の京成と交わした「不利な契約」を問題にしてはいけないかのような主張に聞こえるのですが、その理由、根拠は何なのでしょうか。
こういう問題の立て方も、北総鉄道という会社を京成の子会社として、「生かさず、殺さず」でやってきた発想がにじみ出ていると思います。


【質問④】似た条件下にある東葉高速や埼玉高速と運賃を比較しないで、建設年次の古い大手私鉄と比較する理由

運賃値下げの主張は、「高運賃」という生活の場での実感からスタートしています。息子や娘が高校や大学に通うようになると、通学費の高さに悲鳴を上げる家庭、定年を迎え、これまで会社から出ていた通勤費がなくなり、途端に外出を控えてしまう中高年者、ニュータウンまで住宅を探しに来たが、運賃の高さに仰天し、ここでの家探しを諦める家族等々。
比較の対象に、東葉高速や埼玉高速を選んで、「これらと比べると北総も高くない」と言われたところで、そんなものが上記のような、高運賃に苦しむ人たちに何の慰めになるのでしょうか。そもそも、北総の運賃が高いことは、当の北総鉄道の対外的に発言する位置にある人たちも認めていることです。


【質問⑤】千葉県や自治体に負担を求めないで、京成や国に負担を求める理由

「千葉県や自治体に負担を求めない」というのは、誰の、どんな値下げ運動のことを言っているのか知りませんが、裁判の会の人たちの言うことを聞いている限りでは、そんなことを言っていないのではないでしょうか。また、裁判の会が国に「負担」を求めているかのような言い方になっていますが、どこからそんな解釈が出てくるのか、理解できません。
何度も言いますが、「京成いのち!」派の諸君は、京成グループの責任を逃れようとするあまり、問題を金銭的な「負担」というところにもってくる傾向が強いです。しかし、県や自治体や国に求める「責任」とは、何も金銭的な負担だけとは限りません。特に、国に対しては、京成と北総との不透明、不平等な契約を「民・民関係」だからといって、見逃し(ということは、京成の言い分がそのまま通る)、結果としてその矛盾を沿線利用者につけ回している、現在の状況に対して、許認可官庁としての責任をしっかり果たすよう求めていきます。
また、県についても、現在の「民・民関係」の中で問題がうやむやにされてしまう状態の方が、千葉ニュータウン事業での失政や無策に対する責任が曖昧なままで済む、自己保身動機を見逃すわけにはいきません。県やURは、北総鉄道に対する「支援策」は何度か実施してきましたが、抜本的な経営基盤の強化、北総が京成の支配権から解放されて、自立した企業として、地域とともに、地域に貢献しつつ歩んでいける基盤づくり等々の面
で、真の責任を果たしていくべきだと考えます。
沿線自治体も、県とともにそのような方向で努力すべきだと思います。県の音頭で値下げ原資のための「補助金」を渋々供出するというような愚策は、何ら問題の解決にも改善にすらならないことを自覚すべきです。


No.19 花笠節様 ( No.20 )
日時: 2010/10/26 02:32
名前: ふしぎ


書き逃げの人が多い中、回答をいただきありがとうございます。
批判が殺到する中、返信を頂いた勇気に敬服いたします。
ただ、肝心の内容の方は回答ではなく持論の繰り返しになってしまっているのが残念です。

①の回答について
回答しないで話を逸らしているようですね。

>「債務の解消」と「運賃値下げ」を、何か対立的な二者択一的な概念にとらえておられるようです

当たり前です。
運賃の値下げに財源を投入すれば、債務の解消が滞ります。
債務の解消が進めば返済額分余裕ができるため運賃の値下げができるようになるという、ごく当たり前の理屈を理解しようとしないから、「耳にタ
コができるほど聞かされて」しまうのでしょう。
このように、債務の解消と運賃の値下げは相反関係にありますから、再度債務の解消より運賃の値下げを優先しなければならない理由について回答を求めます。


②の回答について
「ただ」という言葉の意味を知らないようなので、辞書から引用して差し上げます。
「ただ」とは、「代金のいらないこと。また、報酬のないこと。無料。」ということです。
「実質」などと付け加えても同じことです。
繰り返しになりますが、単に線路使用料があなた方の満足のいく額でないだけであって、事実として支払っているのですから、どんな屁理屈をこねようともこの点については明らかなウソです。


③の回答について
回答するどころか、こちらへの質問として切り返しているだけですね。
減収になる可能性が無くて、増収になる可能性があって(実際、この増収分が5%値下げの北総負担分として見込まれている)、どこに北総にとって不利な部分があるのか、回答のどこにも書かれていませんので、再度回答を求めます。


④の回答について
全く回答になっていません。
別に「他にも運賃の高い鉄道があるから、それを慰めにしろ」なんて主張していませんよ。
裁判で訴えるほど不当に高い運賃だというのですから、同じ状況にある東葉高速や埼玉高速と何が違って不当に高いと言えるのか、説明を求めているのです。


⑤の回答について
これも回答になっていません。

裁判の会は、基本的に千葉県や自治体に負担を求めていないですよね?
求めているなら、5%値下げでは不十分と主張する際に千葉県や市町村にさらなる負担を求めるはずです。
そもそも、通学定期券補助よりも少額しか市町村が負担しない仕組みなのですから。
まして、白井市議会の半数の議員はその減額された負担すら拒否しています。
また、あなた方は国に明示的に負担を主張していませんが、鉄道・運輸機構への返済が滞り損害を受ければ、最終的には国が負担することになります。
京成に負担を押し付けたところで、債務の返済の財源は北総と無関係の利用者になりますし、債務の返済猶予など更なる支援が必要になれば、それは国民全体が負担する羽目になるのです。