似たようなことが私の身の回りで起きたことがあります。

トヨタのような大企業とグループ会社の子会社の関係を説明します。

(ダイハツはトヨタの子会社という扱いでよいでしょう。)

一言で言うと親会社(トヨタ本体)などは絶対です。

管理部門の社員は東大京大早慶です。超優秀です。

一方、グループ会社や子会社は一歩劣るでしょう。

たぶん、国立大全般がメイン。

そして、親会社(トヨタ)ないでは、その優秀な社員による

壮絶な出世争いがあります。そして、そこでの敗者は

子会社で幹部という救済がされるのです

これは社長、役員に限りません。

親会社で部長になれず、課長どまりだった人は

子会社の部長になれます。(ワンランクアップ!)

係長どまりだった人は、たぶんそのまま終えます。

なお、部長から役員になれなかった人は

子会社の社長になれます。(大逆転!)

もちろん出先の会社の規模にもよるので一概には言えません

さて、そうすると子会社では何が起こるか、

 

私の経験した例では、子会社の部長以上はほぼ

親会社からの出向者、それも55歳になってやってきた

もう先が短く、そこで経験を積む可能性もない人です。

そういう人の一部は頭でっかちになり。

子会社で、親会社のやり方を強制してプライドを保ちます

無能な人が動くと何もいいことはありません!

誰かが言ってた気がする(笑)

 

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ここからは実話です。

親会社からやってきた、取締役製造部長A。

もちろん現場のことなど一切知りません。

改革だ「製造認証が適正性をチェックする!」

「認証の適正性強化が私の使命だ!」とか言い出します。

 

聞いた現場は焦ります。

なぜなら不正など当然にやってるから。

早速「第一回認証適正化会議」とやらを開催

初回から、ある工場の些細な不正が発覚します。

A取締役製造部長は、ここぞとばかりにつるし上げ、挙句の果てに

「君らは本当に意識低いなー何やってんの」

なんて暴言を連発します。

他の工場はあせります。

「あの程度で吊るしあげられるなら、うちの不正がばれたら!」

かくして、どの工場を不正隠し資料作りが仕事になっていきます。

不正隠しをするためには、資料の捏造など大変な労力がかかります。

時間不足に陥った工場はさらなる不正隠しを行います。

とある工場は、「第〇回認証適正化会議」の一週間前は

スタッフ総出で、記録や議事録の捏造をしてました。

 

でも、いくら捏造したところで、A取締役製造部長は

各工場の不正をねちねち見つけては吊るしあげていきます。

(指導の類はいっさいできないのに、あら捜しは得意)

そうすると、今まで保たれていた社員の和が乱れていきます。

「なぜうちだけが吊るしあげられる?他もやってるだろ」

そして、密告者が出始めます。会社は荒みます

最終的には、外部機関に密告するものが現れ

結局は会社全体の大きな不正問題となりました。

たぶん、初回会議で発覚した不正を元に適正に

対処していれば、これほどの大問題にはならなかったと思います。

 

ダイハツが同様かは知りません。

でも日野自動車もしかり、私はこのようなことの原因は、

人材にあふれていた昭和時代には上手くいっていた

親会社の人間を子会社に出向させるという方法に

問題があると言わざるを得ません。