ネス湖の生一本、グレン・モーランジー ~開栓編 | jakeのブログ 

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いろんなキャラをこなしながら日々思ったこと・感じたことなんかを書いてみます。

本日は“ネス湖の生一本、グレン・モーランジー”最終章となる開栓編です。

 

せっかくなので、呑み方の作法(笑)を再現してみようと思い、エッセイを本棚から取り出し…

 

 

該当部分を確認。

 

 

“…瓶の封を切り、ゴブレットに8分目ほどなみなみと注いで…”

(景山民夫『普通の生活』・ネス湖の生一本、グレン・モーランジーより)

 

 

「なるほど。ゴブレットで提供されたんだナ…。」ということで、我が家には“ない”ゴブレットをあわてて調達(笑)

 

 

“グレン・モーランジー”に“ゴブレット”、そして週末の夜。開栓する諸条件が全て揃ったところで、いざ…開栓。

 

 

 

“瓶の封を切り…” 

あ。興奮で、写真ブレてる(苦笑)

 

 

“ブレットに8分目ほどなみなみと…”

 

…って、いや、初めての酒を、それもストレートで8分目まで注ぐ度胸は、ナイなぁ…。

 

うん。ひとまずこのくらいにしておこう。

 

ゴブレットに注ぎ終えたところで、次なる作法を確認。

 

“香りをみるのはやめにして、そのまま口に運ぶ。”

(景山民夫『普通の生活』・ネス湖の生一本、グレン・モーランジーより)

 

 

 

よし。やってみよう。

 

 

 

…。

 

 

なにこれ、美味ッ!

 

 

 

 

金曜日のブログの最後に書いた、この言葉はホントに口から出た第一声。なんとも年齢不相応の稚拙な表現で恥ずかしいですけど(苦笑)。ホント、美味い。

 

 

 

閑話休題。

ちなみに景山さんのエッセイでは、口に運んで以降の表現も美しいですし、エッセイ自体のオチもとてもおしゃれ。今から20年以上前の作品なので入手は難しいかもしれませんが、ぜひ原文を読んでいただきたいところです。

 

 

 

稚拙な我がブログに戻ります。

 

景山さんの美文には遠く及びませんが、それでもがんばって少しだけ気の利いた表現をさせてもらうと、味・香りともとても穏やかなウイスキーだな…と思いました。

 

味は、とてもまろやかでやさしい甘みがありますし、香りもスコッチ特有のピート香や燻した感じではなく、味と同じくやさしい甘みをまとった感じで、とても呑みやすい。

 

僕自身ウイスキーは好きですが、ストレートで呑むときはそのウイスキーの味や香りの“個性”を体感してこうかな…という、ちょいと背伸びした感覚で呑むことが多いので(アラフィフでこの表現もなんだか…って感じですけど。笑)、正直言って得意な呑み方ではないのですが、この「グレン・モーランジー」に関しては、とてもすんなり口中に入ってくる感じ。

 

もちろん甘みがあるといっても、長時間口に含んだり、ゴブレットの中に鼻をつっこむような感じで匂いを嗅いだりすると、さすがにウイスキーらしい刺激を感じるのですが、いやはや…ストレートで、ここまで好印象を持ったウイスキーは、はじめてかもしれない。

 

 

 

こんなふうに相手の素性がわかったところで、エッセイにあった次の作法(?)も、再現してみました。

 

 

“チェイサーに水を貰って飲み続けることにした。チェイサーの方も氷は無しだが…”

(景山民夫『普通の生活』・ネス湖の生一本、グレン・モーランジーより)

 

 

はい。氷なしのチェイサーを用意してみました。

 

エッセイによると、景山さんがネス湖湖畔を訪問したのは夏なのですがジャケットをはおる必要があるくらいの気温。しかも井戸水と思しき水なので氷なしでも十分冷えていたのだとか。

 

寒冷な気温も井戸水も再現不能なので、ここは近い雰囲気を出すべく、ギリギリまで冷蔵庫に入れておいたミネラル・ウォーターで対応したのですが、口中に残った「グレン・モーランジー」の後味をキレイに流してくれて、なんだか水まで美味い(笑)

 

高温多湿の我が部屋ではチェイサーは一瞬にしてぬるい水になってしまったのですが、結果的にチェイサーの口当たりもやわらかくなって、これまたいい感じに口内が落ち着く。そこにまた「グレン・モーランジー」の穏やかな味を流しこみ…。いかん。ストレート+チェイサーの無限ループは、危険すぎる…(笑)

 

 

そんなワケで無限ループに陥って心身ともに制御不能になる前に、エッセイの作法から離れて、色々な呑み方を楽しんでみました。ちなみに、いい感じで酔っぱらって手元がアヤシクなりつつあったので、それぞれの写真はありません(笑)

 

 

まずは、ちょっとずつの加水しながらのトゥワイスアップ。

ふだんならこんなオシャレなこと、絶対しません(笑)。ほんの少し水を差すだけで、こんなにまろやかな味&香りに変化するとは…。

 

 

お次は、水割り。

さすがに味・香りともインパクトは薄くなりましたが、独特の甘みは健在。加水+冷却で更に呑みやすくなりました。

 

 

水割りを空けてから、お次はロック!

景山さんのこのエッセイでは、ロックで呑むことについて少々うがった感じで表現されていたのですが(苦笑)、僕は好きな呑み方です。ストレートのインパクトは残りつつも、氷による冷却と徐々に融けて加水されることによる味の変化が、とても楽しい呑み方でした。

 

 

最後は、ハイボール。

こんなお高いハイボール、普段は絶対呑めないなぁ…と思いながら作りました(苦笑)

口に運んだ瞬間にびっくり。ナンダ?この美味さッ?この味に慣れてしまったら、身体も懐も大変なコトになるぞ、こりゃ…。

 

 

こんな感じで、嬉々としながら夜遅くまで、そこそこの量を呑んだのですが、そのわりには翌朝は思っていたほどしんどい思いをせずに済みました。

 

今週は、週末にまた「ネス湖の生一本」を味わうことを楽しみに公私ともに励んでます(笑)