*ニッカーボッカー・ホリデイ(Knickerbocker Holiday)* | ミスター・ビーンのお気楽ブログ

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ニッカーボッカー・ホリデイ(Knickerbocker Holiday)は、1938年10月19日、エセル・バリモア劇場で開幕したブロードウェイ・ミュージカル。公演は168回。

作曲:「マック・ザ・ナイフ」で有名なクルト・ヴァイル(Kurt Weill)
作詞・脚本:マックスウェル・アンダーソン(Maxwell Anderson)
主な曲名:北以外に行く所はない(There's Nowhere to Go but Up)、決してあなたじゃない(It Never Was You)、アメリカ人てどんな人?(How Can You Tell an American?)、セプテンバー・ソング(September Song)、心の傷(The Scars)

ヒトラーのドイツから亡命して、ニューヨークに移住した作曲家クルト・ヴァイルは、アメリカで8作品を発表している。その2番目の作品が、「ニッカ―ボッカー・ホリデイ」。作詞・脚本は劇作家マックスウェル・アンダーソン。


≪作品のあらまし≫
歴史的題材を用いて、1930年代当時の全体主義と民主主義の対立を描いた作品。1647年のオランダ領ニュー・アムステルダム(現ニューヨーク)を舞台に、独裁的なオランダ総督ピーター・スタィヴィサント(Pieter Stuyvesant)と、自由を愛し、オランダ政府の干渉に対して異議を唱えた「最初のアメリカ人」、ブロム・ブレック(Brom Broeck)の争いを描いている。
名曲セプテンバー・ソングは、皮肉なことに本来悪役であるスタィヴィサントが老いていく身の上を歌ったもの。

1944年にはネルソン・エディー(Nelson Eddy)とチャールズ・コバーン(Charles Coburn)の主演により映画化されている。



≪ニッカーボッカー・ホリデイ(Knickerbocker Holiday)≫

ニッカーボッカー


1.September Song セプテンバー・ソング






1.September Song セプテンバー・ソング

ニッカーボッカー


When I was a young man courting the girls
I played me a waiting game
If a maid refused me with tossing curls
I’d let the old Earth make a couple of whirls
While I plied her with tears in lieu of pearls
And as time came around she came my way
As time came around, she came


まだ若くて、女の子を追い回していたころ
ぼくの作戦は持久戦だった
頭をツンと反らした巻き毛の女の子に振られると
老いぼれた地球に二回ほど周ってもらったものさ
その間、真珠の代わりに涙を使って口説いたんだ
すると時が巡り、その娘(こ)が手に入った
時が巡り、その娘はぼくのものになったのさ



Oh, it’s a long, long while from May to December
But the days grow short when you reach September
When the autumn weather turns the leaves to flame
One hasn’t got time for the waiting game


ああ、5月から12月まではたっぷり時間がある
でも9月にもなると日々は短くなっていく
秋が来て、木々の葉が燃えるように色づくころには
もう待ってなどはいられない


Oh, the days dwindle down to a precious few
September, November
And these few precious days I’ll spend with you
These precious days I’ll spend with you


ああ、日々は過ぎ去り残された日々はわずか
9月、そして11月
この残された日々を君と過ごそう
君と共にこのかけがえのない日々を


(ミスター・ビーン訳)

アンディ・ウイリアムズ


フランク・シナトラ


映画「September Affair」より(2分30秒から)


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