ここ何日か寒の戻りということで、冷たい北風が吹いていますが、明日からはいよいよ春本番。東京でも数日前に開花宣言が出て、来週には桜も満開になります。
今日は咲き初めた桜に因んだ歌
「さくら横ちょう」
詩人かつ評論家の加藤周一の詩に中田喜直、別宮貞雄の二人の作曲家が曲を付けています。
失われた昔の恋と、満開の桜。桜が華やかなだけに、かえって言い知れぬ寂しさが伝わってくる曲。
どちらも甲乙つけがたい名曲だと思います。
さくら横ちょう
春の宵 さくらが咲くと
花ばかり さくら横ちょう
想いだす 恋の昨日
君はもうここにいないと
ああ いつも 花の女王
ほほえんだ夢のふるさと
春の宵 さくらが咲くと
花ばかり さくら横ちょう
会い見るの時はなかろう
「その後どう」「しばらくねえ」と
言ったってはじまらないと
心得て花でも見よう
春の宵 さくらが咲くと
花ばかり さくら横ちょう
中田喜直(西尾合唱団 独唱:田邊織恵)
中田喜直(小川明子)
別宮貞雄(youko)
別宮貞雄(野上結美)