*心は若く Young At Heart* | ミスター・ビーンのお気楽ブログ

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【1970年~1980年②】

1974年、「悪役」シナトラらしいエピソードがあります。
オーストラリア滞在中、シナトラは彼の一挙手一投足をしつこく追い求め(まあ、今で言うパパラッチ)、記者会見を強要する地元のジャーナリスト達を、「ホモ野郎」「ポン引き」「売女」と罵って大騒動を引き起こします。
地元の運送業、接客係、ジャーナリスト労働組合は、その発言を受けてストライキに入り、シナトラに謝罪を要求します。
シナトラの方も一歩も譲らず、「私が世界の報道機関から15年間受けてきた不当な扱い」についてジャーナリスト達こそ謝罪すべきだと主張します。
後のオーストラリア首相、当時はオーストラリア労働組合協議会(ACTU) のリーダーであったボブ・ホーク(Bob Hawke)もシナトラは謝罪すべきだと主張し、最終的には表向きは両者満足する形で決着が付いたようです。シナトラのオーストラリア巡業最後のショーはテレビで全国中継されることになりました。

1974年10月、シナトラはニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデン( Madison Square Garden)に登場、そのコンサートはテレビ中継されます。
コンサートは後に「ザ・メイン・イヴェントーライヴ(The Main Event – Live)」というタイトルでアルバムになります。
テレビ中継されたコンサートの批評は概ね好評だったのですが、アルバムの方は振るわず、ビルボード・チャートで37位、UKチャートでも30位という平凡な結果に終わりました。

sinatra


今日の1曲は、1950年代に遡って、

「心は若く(Young At Heart)」

作曲はジョニー・リチャーズ(Johnny Richards)、作詞はキャロリン・リー(Carolyn Leigh)。
もともとリチャーズが作曲したインストルメンタルの曲「ムーンビーム(Moonbeam)」に、1953年リーが作詞をして発表された曲です。
シナトラが最初にレコード化し、1953年にミリオン・セラーのヒット曲となり翌54年にもその人気は衰えることはありませんでした。
シナトラ、ドリス・デイ主演の同名の映画も作られ、スペース・カウボーイズ等、他の映画でもしばしば挿入曲として使われています。
シナトラの他に、コニー・フランシス、ビング・クロスビー、ペリー・コモ、トニー・ベネット、バリー・マニロー等、多くの歌手がカヴァーしています。










Young At Heart
Fairy tales can come true, it can happen to you
If you're young at heart.
For it's hard, you will find, to be narrow of mind
If you're young at heart.


お伽噺も本当になるかも、それが君の身にも起こるかも
君の心が若ければ
心狭くはいられないのさ
君の心が若ければ


You can go to extremes with impossible schemes.
You can laugh when your dreams fall apart at the seams.
And life gets more exciting with each passing day.
And love is either in your heart, or on its way.


無鉄砲な夢を抱いて極端に走ることだってできる
夢が千々に破れても笑っていられる
その日その日がエキサイティング
君の心には、愛が芽生えるか芽生えようとしているのさ


Don't you know that it's worth every treasure on earth
To be young at heart.
For as rich as you are, it's much better by far
To be young at heart.


分からないかい? 若い心でいることが
この世の全ての宝に匹敵するということが
君がどんなに金持ちでも、はるかにいいのさ
若い心でいる方が


And if you should survive to 105,
Look at all you'll derive out of being alive!
And here is the best part, you have a head start
If you are among the very young at heart.


万一、百五歳まで生き延びるとして
人生から引き出せるものを全て見てみるがいい
そしてこいつが肝心要(かんじんかなめ)、
君が若い心の持ち主なら
幸先(さいさき)の良いスタートがきれるのさ


And if you should survive to 105,
Look at all you'll derive out of being alive!
And here is the best part, you have a head start
If you are among the very young at heart.


万一、百五歳まで生き延びるとして
人生から引き出せるものを全て見てみるがいい
そしてこいつが肝心要(かんじんかなめ)、
君が若い心の持ち主なら
幸先(さいさき)の良いスタートがきれるのさ


(ミスター・ビーン訳)


シナトラ


映画「Young at heart」のラストシーン


ビング・クロスビー


Michael Bublé


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