*76本のトロンボーン Seventy-six Trombones*(アンドレ・リュウ㊳) | ミスター・ビーンのお気楽ブログ

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今日のアンドレ・リュウは、2011年夏、オランダのマーストリヒト市、フライトホフ広場で行われたコンサート「アンダー・ザ・スターズ(Under The Stars)」から、アンドレとJSOのメンバーが入場の際に演奏される曲

「76本のトロンボーン(Seventy-six Trombones)」

これはメレディス・ウィルソンのミュージカル「ザ・ミュージック・マン」に使用された行進曲で、行進曲として単独で演奏されることも多いようです。
1957年、ブロードウェイで初演、1962年には映画化(日本未公開)もされました。


【あらすじ】
 時は 1912年。
 音楽教授ハロルド・ヒルと名乗る詐欺師セールスマンが、アイオワ州のリヴァー・シティという小さな田舎町にやって来る。彼のねらいは、少年たちによるブラス・バンドを作ろうというアイディアを町の人々に吹き込み、楽器やユニフォームの代金をせしめて逃げることにある。
 刺激のない毎日を送る純朴な人々は、ハロルドの巧みな話術にたちまちノセられ始めるが、図書館員で自宅でピアノを教える、町で唯一音楽的素養のある女性マリアンだけは疑いを抱いている。逆に、そんな彼女に惹かれたハロルドは、一方で戸別訪問による契約集めをしながら、持ち前の調子のよさでマリアンを口説きにかかるのだが、そうこうする内に、彼女に、心を閉ざしがちな幼い弟ウィンスロップがいることを知る。
 ある日マリアンは、ハロルドの出身地(これは本当のことを言っていた)の教育年鑑を図書館で偶然手にする。動かぬ証拠を見つけたマリアンが、ハロルドの経歴詐称を暴こうとした日、町に荷馬車が着く。運ばれてきたのは、町の人々が注文した楽器類。ハロルドがコルネットを取り出してウィンスロップに手渡すのを見たマリアンは、弟のために計画を変えたハロルドの優しさを知り、手にした年鑑から彼に関するページを破りとる。(第 1幕終わり)
 楽器のそろったバンドに演奏を教えたいのはやまやまなれど、方法を知らないハロルドはお手上げ状態。
 そんな折に町に現れたのが、ハロルドに持ち場を荒らされて怒っているセールスマンの 1人。男は、ハロルドの罪状を暴くべく、町の人々が集うパーティ会場の公園にやって来る。一方、ハロルドは、マリアンが自分の正体に気づきながら愛してくれていることを知り、さらに、セールスマンからハロルドの正体を聞かされたウィンスロップの動揺を見て、人生をやり直すことを決心し、逃げるのを止める。
 捕らえられ、広場で町の人々の審判を受けることになったハロルドを、「彼が来てから町がどんなに活気づいたかを思い出して」とマリアンが弁護する。しかし「彼が約束したバンドはどこにいるんだ!?」 という反論が起こった時、ヘタクソな演奏が近づいてくる。ウィンスロップはじめハロルドを信じようとする少年たちが、楽器を手に集まったのだ。
 これにて一件落着。
(Broadway Review 39 よりお借りしました)

seventy-six trombones







映画「ザ・ミュージック・マン」(1962年版)より


ブリン・ターフェル


Barbershop Quartet


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