*フランク・シナトラ(14)ーオール・ザ・ウェイー* | ミスター・ビーンのお気楽ブログ

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【1960~1970年②】
コール・ポーター作詞・作曲のミュージカル映画「カンカン」(フランク・シナトラ、シャーリー・マックレーン主演)に続き、犯罪アクション映画「オーシャンと11人の仲間(Ocean's 11)」(1960)が公開されます(2001年に公開されたジョージ・クルーニー主演の「オーシャンズ11」は、この映画のリメイク版です)。
この映画でいわゆるシナトラ一家「ザ・ラット・パック(悪がきども)」がスクリーン上で勢揃いすることになります。「ザ・ラット・パック」はゆるい連帯で繋がるシナトラが率いるエンターテナー・グループで、映画やカジノのショーでシナトラと共演することになります。メンバーは、ディーン・マーチン(Dean Martin)、サミー・デーヴィス・ジュニア(Sammy Davis, Jr.)、ピーター・ローフォード(Peter Lawford)、ジョーイ・ビショップ(Joey Bishop)です。その後のザ・ラット・パック出演映画には「サージャント3(Sergeants 3)」(1962)、「七人の愚連隊(Robin and the 7 Hoods)」(1963)などがありますが配役の割り振りは、そのときシナトラが誰に対して腹を立てていたかによって微妙に変わっていったようです(笑)。例えば、「ネヴァー・ソー・フュー(Never So Few)」(1959)ではサミー・デーヴィスJr.に代えてスチーヴ・マックウィーン( Steve McQueen)を起用、「七人の愚連隊」ではピーター・ローフォードに代えてビング・クロスビー(Bing Crosby)を起用といった具合です。


オーシャンズ11



さて、今日の曲は、ジミー・ヴァン・ヒューゼン作曲、サミー・カーン作詞の

「オール・ザ・ウエイ(All the Way)」

映画「The Joker Is Wild」の中で歌われ、同じくこの映画の中でシナトラが歌った「シカゴ(Chicago)」と共にキャピトル・レコードがシングル版(シカゴはB面)でリリースしました。
1957年のアカデミー・ベスト・オリジナル・ソング賞を受賞しています。


映画「The Joker Is Wild」より



All the Way
When somebody loves you
It's no good unless he loves you all the way
Happy to be near you
When you need someone to cheer you all the way


君を愛する人が現れても
生涯君を愛し、喜んで君のそばにいてくれなければ
無駄な事さ
生涯君を励ましてくれる人が必要だとしても


Taller than the tallest tree is
That's how it's got to feel
Deeper than the deep blue sea is
That's how deep it goes if it's real


どんな木よりも高い
そんな感じがするはずさ
深く青い海よりもさらに深く
沁み通って行くのさ、それが本物なら


When somebody needs you
It's no good unless he needs you all the way
Through the good or lean years
And for all the in-between years come what may


君を必要とする人が現れても
生涯必要とされるのでなければ、無駄な事さ
豊かなときにも、貧しいときにも
何が起きても、どんなときにも


Who knows where the road will lead us
Only a fool would say
But if you'll let me love you
It's for sure I'm gonna love you all the way all the way


分からないさ、この道が僕らをどこに連れて行くかは
あれこれ言うのは愚か者だけだ
でも、君を愛することを赦してくれるなら
これだけは言える、生涯君を愛し続けると


So, if you'll let me love you
It's for sure I'm gonna love you all the way all the way


だから、君を愛することを赦してくれるなら
これだけは言える、生涯君を愛し続けると


(私訳)


1957年、シナトラ


2001年セリーヌ・ディオンとシナトラ(スクリーン)のデュエット