*王様と私(8) ーサムシング・ワンダフル(Something Wonderful)ー* | ミスター・ビーンのお気楽ブログ

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王様のもとに首相クララホムが一通の手紙を持ってやって来ます。
それは、シンガポール経由で手に入った英国政府あての書簡の写しでした。
その書簡には「シャム王は野蛮であり、シャムは英国の属領にすべきだ」と書かれていました。

英国の侵略にどう対処するか思い悩む王様の耳に、隣の教室から王子たちの歌う「埴生の宿(Home Sweet Home)が聞こえて来ます。苛立った王はアンナの教室に入り、彼女の授業にクレームを付けます。

アンナも黙ってはいません。「王宮に住んでいたのでは息子の教育ができない。お約束の家はいつ与えて下さるのか?」と王に迫りますが、王は「そんな約束をした覚えはない! 召使いは王宮に住むのが当然だ」と突っぱねます。

アンナは怒って、「私は召使いではない。約束が守れないようなら私は帰国する」と言って、自室に引き上げてしまします。

自室で髪をとかしているアンナのところに、第一王妃のチャンがいつになく真剣な顔をして訪ねて来ます。
そして、アンナに英国政府宛の書簡の話を打ち明け、どうか王様の力になってほしいと頼みます。


「サムシング・ワンダフル(Something Wonderful)」


Something Wonderful
This is a man who thinks with his heart,
His heart is not always wise.
This is a man who stumbles and falls,
But this is a man who tries.


あの方は心でものを考える方
いつでも賢いわけではない
ときには躓き 時には転ぶ
でもめげずに進む方なのです


This is a man you'll forgive and forgive,
And help and protect, as long as you live...
He will not always say
What you would have him say,
But now and then he'll say
Something
Wonderful.


あの方を許してあげて下さいね
命の限り守ってあげて下さいね
いつでもこちらの意に沿うことを
おっしゃるわけではありません
でも ときに陛下はおっしゃるの
素晴らしいお言葉を!


The thoughtless things he'll do
Will hurt and worry you.
Then all at once he'll do
Something wonderful.


心無い仕打ちもなさいます
傷つき不安になることも
それでも突然なさるのです
素晴らしい行いを!


He has a thousand dreams
That won't come true,
You know that he believes in them
And that's enough for you.


幾多の夢をお持ちです
たとえ実現しなくとも
夢を信じていらっしゃる
それで十分ではないかしら


You'll always go along,
Defend him where he's wrong
And tell him, when he's strong
He is
Wonderful
He'll always
Need your love
And so he'll get your love.
A man who needs your love
Can be
Wonderful.


いつもお側にいて下さい
誤りを犯された場合には
陛下を守ってさしあげて
ご立派な振る舞いをなされたら
陛下を誉めてさしあげて
陛下にはあなたの愛が必要です
あなたが愛して下されば
素晴らしい人になれるはず


(ミスター・ビーン訳)