*マイ・フェアレディ (12)ー忘れられない彼女の顔・エピローグー* | ミスター・ビーンのお気楽ブログ

ミスター・ビーンのお気楽ブログ

好きな音楽の話題を中心に、気の向くままに書いていきます。

my fair lady

さて、イライザはフレディと暮らすと言い放って、再び出ていってしまいます。

ヒギンズは、さんざん悪態をつきながら自宅に向かいますが、イライザの面影は頭から離れません。そう、ヒギンズも一人前の女性になったイライザを深く愛していたのです。

自宅に着いたヒギンズが最初にやったことは、独り想いにふけりながらイライザの声を録音したレコードを聴くことでした。
すると、背後から「手も顔もちゃんと洗ってきたんだよ」という聞きなれたコクニー訛りが聞こえるではありませんか!

たまたま戻ってきたイライザも、寂しげにレコードに録音された自分の声を聴くヒギンズの姿を見て、彼の本当の想いを察したのでした。

ヒギンズは、帽子で顔を隠し、こう答えます。「私のスリッパはいったい…どこだい?」

ちょっとジンと来るハッピーエンドになりましたが、如何でしたでしょうか?
きっと、帽子に隠れたヒギンズの顔は涙でクシャクシャになっていたでしょう。

ブログでは、この映画のすばらしさの半分もお伝えできませんでしたが興味のある方は、パラマウント・ジャパンからDVDが出ていますのでご覧ください。
液晶の大画面で見ると、本当に素晴らしい。



「忘れられない彼女の顔(I've Grown Accustomed To Her Face)」

I've Grown Accustomed To Her Face
I've grown accustomed to her face
She almost makes the day begin
I've grown accustomed to the tune she whistles night and noon
Her smiles, her frowns, her ups and downs
Are second nature to me now
Like breathing out and breathing in
I was serenely independent and content before we met
Surely I could always be that way again and yet
I've grown accustomed to her looks, accustomed to her voice
Accustomed to her face


あの娘(こ)の顔が忘れられない
彼女と共に一日が始まるんだ
昼も夜も聞こえたあの口笛が忘れられない
あの微笑み、あのしかめ面、笑い顔に泣き顔
あの娘は、まるで呼吸のように
ぼくの一部になっている
彼女に出会うまでのぼくは、誰にも邪魔されず満ち足りていた
なに、きっとまた元のぼくに戻れるさ
だが、彼女の姿、彼女の声、彼女の顔が
忘れられない


She's second nature to me now
Like breathing out and breathing in
I'm very grateful she's a woman and so easy to forget
Rather like a habit one can always break and yet
I've grown accustomed to the trace of something in the air
Accustomed to her face


あの娘は、まるで呼吸のように
ぼくの一部になっている
あの娘が女でよかったよ、忘れるのは簡単さ
いつでも糺(ただ)せる癖みたいなもんだ
だが、辺りに漂う彼女の面影
彼女の顔が忘れられない


(ミスター・ビーン訳)


忘れられない彼女の顔・エピローグ