留置場の中にある運動場

運動場といえば、学校にあるようなグラウンドをイメージする人がほとんどだろう。

そこまで立派でなくても、最低でも運動場と言うくらいだから土はあるだとうと俺は思った。

しかし、現実はそう甘くなかった・・・



一樹と留置場担当に案内された場所は、な、なんと・・・

ただの「箱」だった。

「箱」じゃイメージつかないので、詳しく書いていくとしよう。



運動場とよばれるところは、広さ12畳くらい。

房が３畳なんで、少し広いくらいだ。

そして、四方はコンクリートの壁。

高さ５メートルくらいはあるだろうか。

そして、天井には、網がしっかりとついている。

これは、ロッククライマーでも脱出不可能だろう。



俺は本気で、これが運動場なのか？？と疑問に思ったほどだ。

一樹は、慣れた様子でタバコをふかしている。

実は、この運動場では、タバコを２本吸う事が出来るのだ。

しかし、俺はタバコを持っていない・・・

一樹がモクモクしているのを、横目で見るしかなかった・・・

運動場で過ごす時間は、１０分程度。

それを過ぎると再び房へ戻るのであった。



続く・・・