Give Peace A Chance
今年読んだ本で、とくに感銘を受けた文章を
しかし私は、やはり我々は生きてきて正解だったと思うのだ。
死のう死のうと口癖のように言い、もう少しで実践しそうになりながらもなんとなく流れと雰囲気で踏みとどまってきた我々は、いまや海苔の佃煮の瓶蓋を開けることにも苦労し、わずかな段差を上がるのすら膝が痛んでならぬ。
とうに無害化していけそうな青酸カリの瓶を開けることも、柿の木の枝に縄をかけることも、満足にでそうにないほど老いさらばえた。
そうなってみてはじめて、確信を持って言える。
きみが大切だ。
好きだとか愛しているとかいった甘っちょろい言葉を超え、きみの愚痴や小言も含めてきみを大切に思う。
きみと出会い、きみと生きたからこそ、私はこの世に生を受ける意味と感情の全てを味わい、知ることができたのだ。
きみにとっての私も、そういう存在であったのならばいいのだが。
太陽のように白いボールは、きみから放たれた輝く矢となって、いまも深々と私の胸に刺さったままだ。
焼いたらきっと、あの日私が目にしたままの姿で恋の矢が出てくるだろうから、お骨のあいだを探してごらん。
砕いてきれいな首飾りにしても、夜空へ放って星を増やしても、失われたきみの歯のかわりに歯茎に埋め込んでも、好きに使ってかまわない。
私のすべてはきみのものだ。
きみと過ごした長い年月も、私の生も死も、すべて。
…ほしいものだ、こんな台詞を言える相手が。
しかし私は、やはり我々は生きてきて正解だったと思うのだ。
死のう死のうと口癖のように言い、もう少しで実践しそうになりながらもなんとなく流れと雰囲気で踏みとどまってきた我々は、いまや海苔の佃煮の瓶蓋を開けることにも苦労し、わずかな段差を上がるのすら膝が痛んでならぬ。
とうに無害化していけそうな青酸カリの瓶を開けることも、柿の木の枝に縄をかけることも、満足にでそうにないほど老いさらばえた。
そうなってみてはじめて、確信を持って言える。
きみが大切だ。
好きだとか愛しているとかいった甘っちょろい言葉を超え、きみの愚痴や小言も含めてきみを大切に思う。
きみと出会い、きみと生きたからこそ、私はこの世に生を受ける意味と感情の全てを味わい、知ることができたのだ。
きみにとっての私も、そういう存在であったのならばいいのだが。
太陽のように白いボールは、きみから放たれた輝く矢となって、いまも深々と私の胸に刺さったままだ。
焼いたらきっと、あの日私が目にしたままの姿で恋の矢が出てくるだろうから、お骨のあいだを探してごらん。
砕いてきれいな首飾りにしても、夜空へ放って星を増やしても、失われたきみの歯のかわりに歯茎に埋め込んでも、好きに使ってかまわない。
私のすべてはきみのものだ。
きみと過ごした長い年月も、私の生も死も、すべて。
…ほしいものだ、こんな台詞を言える相手が。











