久しぶりの記事は面白いものを面白く紹介したいなぁと思い、この間4K放送もあった「ペギラが来た!」について語ることにしました。
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"30分で見れるシン・ゴジラ"が、僕がこの回の面白さを形容するときの決まり文句です。
本格王道の怪獣映画なのですよ。
人間のドラマを巻き起こす根本に怪獣がいて、力強く暴れ、人間達が知恵と勇気で撃退する、、というまさに怪獣映画。
それと「対怪獣のドラマ」と「人間達のドラマ」が両輪で進行するところも同じだなぁと見ています。
物語の冒頭、シン・ゴジラでは漂流する無人のヨットが、、ペギラでは 土を持ち歩く女 が登場します。これが両方ともストーリーを引っ張る"謎"なんですよね。
そして風雲急を告げる怪事件…! 突然の海底トンネル崩落事件 と 飛来した黒煙と共に襲う寒波と暴風! これは怪獣の出現を予感させます。
そして謎を解明した先にある人間と怪獣との対決で 物語は最高潮に達するわけです!
謎を追うサスペンス展開と徐々迫りくる怪獣の興奮が巧みにミックスされた傑作達だと思います。。
ところでこの文章を書いてる間に、「ペギラ」を監督した野長瀬監督が自分なりの「ゴジラ」を目指して制作に臨んだということを読みました。東宝から円谷プロにきて初めての特撮監督作品、まずはゴジラ創造からのスタートだったんですね…(スタートでペギラが来た!はすごくね?)
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自分はあまり東宝作品には明るく無いのですが、やはり映画ということもあり 落ち着いてどっしりとした印象があります。
ペギラが来た!も、南極という凍てつく極地が舞台なせいか落ち着いた印象があります。
僕は ゲストキャラクターが主張激しく活躍する回では怪獣の印象が薄まってしまうと感じているのですが、この回はその部分も非常によいバランスになっていると思うんですよね〜
ゲストのドラマへの絡み方が静かなんですよ。怪獣への敵討ちΣ とかじゃなく、消息を絶った故人のために故郷の土を撒いてやりたい…というとっても繊細な動機なんです。
なぜ消息を絶ったのか?
その謎を追うのは主人公・万丈目なんですが、手がかりになるアイテム=手帳に遺された一文もまたいいです。
「午前3時 またきいた…ペギラ」
この静かで印象的な文章ッ
村の伝説の語りとか、古文書の碑文とか、怪獣に遭遇した際の断末魔の録音とか、謎の手掛かりになるものっていっぱいあると思うんですけど この手帳に遺された文章が僕は1番好きかもしれません!
真っ暗な夜中、皆が寝静まっているときに一人微かに聞こえる音…声… 想像が膨らみますし、最後が謎の名称:ペギラ でとめられているのがとても耳心地がいいです。最高←
それにちょっとリアルですよね。南極基地隊員とか、旅行してる人とか、遠方に来た人が日記に記しているような息遣いを感じます。
このあと怪現象が起きたり女の人がひっそりと別行動したりと とにかく謎が増えていくのですが、このリアルで暗いトーンで続いていくので引き込まれて行ってしまいますね。。
「レオ」で「宇宙人がこんな能力でこんな罠〜!?ダン隊長何するの〜!?どうやって倒すの〜!?」ってなるサスペンスとはまた違って緊張感がよいです。
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サスペンス要素って、テーマ性メッセージ性よりも映像作品としての"面白さ"に直結してると思うし、、サスペンス的なハラハラドキドキ感て作品を比較するとき割と定規が一定というか、目安になると思うのでもっと重要視されていいと思うんです〜
そういったサスペンス要素強めの人間ドラマに対し、怪獣・ペギラの描写は不気味で息を飲むような迫力があります。
最近はペンギンやセイウチの突然変異であるといった設定が言われていたり、召喚怪獣・野生怪獣といった見方が多いので見過ごしていましたが、、改めて見返して 僕はペギラから野生の怪獣 といった印象を受けませんでした。
吹雪の中で爛々と輝かせる眼、真っ暗な闇の中ぼんやりと白い身体を浮かび上がらせる様子を見ていると、聖獣,霊獣のように思えたんです。
この地にこんな存在がいたのか〜ッ て感じ。
野生動物と同じように生きるための生活を営んでるんじゃなくて、とにかく恐い存在ですよね。シシ神様みたいな感じですよ←
冷凍光線とかペギミンHに弱いとか、怪獣らしい要素もありますけどね。。
物語も直接ペギラを追っていくんじゃなくて、越冬隊の任務とか女の人の動向についてがメインだったりして、その辺も静かで落ち着いているなぁと思いました。人間達の人生にペギラという存在が鉢合わせた感じ……ペギラという大きな山の麓で登場人物達がが生きてる感じ……
だからどういった理由襲ってきたかとか、どういう生態なのかとか物語では全然追求してかないんですよね〜
それはヒーローや防衛チームのいないウルトラQならではの面白さですね。。
超科学や戦闘メカにはない静かなサスペンスと、それによって際立つ怪獣の畏怖を是非見て欲しいですね〜