4日にCTを撮る。異常なし。というか半年前とあまり変化なしということ。ドクターのPCを覗き見ると、以前よりすりガラス状の影が大きくなったみたい。でもドクターの言葉に逆らわない。3個、肺のあちこちに散在しているのは厳然たる事実。体の中に異常なものを抱えているって、不安材料。時々その不安が浮上する半年だった。

今はオプチーボやらCU-3など肺がんに適応する免疫療法薬が、結果を出している。そのうえ、脳腫瘍にしか認められなかったサイバーナイフも、肺がんの保険適応になっている。最近はその情報で、ちょっと気持ちが明るい。

そこでドクターに相談した。相談の仕方も難しい。≪…を聞いたのですが、どうなんでしょうか≫と控えめに尋ねる。

本当は手術か放射線のサイバーナイフがよいが、バラバラに存在する患部を処理するのは薦められない。それにサイバーナイフをやると、後の治療が狭まるとのこと。がっかり。

それにサイバーナイフは患部だけの処置で、肺の中を流れる大量の血液の中に、がん細胞が一個だけでも入っていると、体のどこにひっかかているかわからない。いつ再発、転移するかわからないので、分子標的薬が良い。イレッサだ。以前は多くの患者が亡くなり、裁判沙汰になったが、遺伝子検査で適応するか否かがわかり、最近は問題が沈静化している。

オプチーボは?
「3000万円以上かかるのにやりますか」
「保険適応になったみたいですけど」
「保険制度が壊れますよ。肺がん患者だけ10人で3億円、100人で30億円。」この病院ではオプチーボ治療はやらないようだ。

結局、今すぐ患部が大暴れしそうもない状態で、様子見。また半年後にCTを撮り、どのように変化しているかをみることに決まった。それから治療を開始しても十分時間はある。数年後に分子標的薬の投与開始で、たぶんあと10年くらいは生きられる由。結局標準治療をするということ。最新の治療法、治療薬は末期がん患者が対象らしい。私は末期ではないといことに納得。


なんだか気持ちがすっきりしなくて、桜が満開の病院周辺を散歩することなく、病院を後にした。