ゲハ物語#03 ~さよなら。まぼろし。~ | じゃどひどぶろぐ

ゲハ物語#03 ~さよなら。まぼろし。~

まこ8「強烈な臭いですねぇ、こんなんじゃ家畜用のエネルギーにもならないでしょう」


冷凍保存庫にはクルーの食料等が保存されている。
ソークホウ号では牛や豚の飼育施設や菜園があるのだが、
sAGe'Oの驚異的な演算能力により、家畜や野菜は1日で食用になるまで
育つシステムが完成され、実用に至っている。


まこ8「密封といわず宇宙へ捨てましょうかねぇ。・・・おや?」


まこ8が富山を放置した場所には、『あるべき物』がなかった。


まこ8「・・・これは緊急事態ですねぇ」


『イン・キン・カィー!イン・キン・カィー!』
警報とともにクルー達が冷凍保存庫に集まる。
クルー達の中には激臭に耐えかね嘔吐している者もいた。


シド「・・・何事だ?」
まこ8「無いんです・・・『あるべき物』が・・・」


クルー一同は辺りを見回しすぐに異変に気づいた。


しゃきん太「豚山の姿がない・・・だと・・・?」
シド「・・・確かにここに遺棄したのか?」
まこ8「間違いありませんねぇ。たしかにここでしたねぇ」
しょぼん太「堆肥になったんじゃねえのwワロスだよワロスw」
まこ8「しょぼん太さんの言うとおりだと思います」


クルー達は笑いながら無かったことにしようと皆心に決めた。
しかしその時、


???「@くぁwでゅえふぃk;*ワォォォォォォオォオオオン!!!!」

クルー一同「!!!!!!!!!」


船全体にこの世の物とは思えぬ奇声が響き渡った。


シド「・・・ゲハハザードLv1発動。直ちに総員に伝えろ。武装を許可する」


富山の死体の行方、謎の奇声の正体。
運命は交わりあう。

次回「ゲハ物語#04 ~illusion city~」
あなたは、信じられますか?