茶腹も一時 -2ページ目

茶腹も一時

原作不足の飢えを蛸の身喰いでしのぐ二次小説群。
ジャンルは主に特撮、たまにそれ以外。まれに俳優・松山英太郎さんの備忘録。

山形・新潟辺りで大きな地震があったご様子。

被害に遭われた皆様はさぞ不安なこととお察しいたします。

どうぞお気を落とさず、でも警戒して、って頭では判っていても、気持ちはなかなかついて来ないですよねぇ……

とにかく御身お大事に。

 

過去に大きな災害に遭われた方々も不安や心痛を思い起こされていることとお察しいたしております。

今後の平穏と復興をお祈り申し上げます。

 

こんなときはなにか読むものを、ということで全く関係ない更新をば。

 

書いてなかったけど実は去年観てました

『劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~』

以下、ネタバレほぼなし感想。

 

すごくよかったです。

あまりにもちゃんと夏目だったので

 

「あまりにもいつもの夏目友人帳だったので『これ映画でやる意味あったの? テレビで良かったんじゃ?』って思ったww」

 

というご意見も耳にしましたが(笑)

それもまた褒め言葉だと思います。テレビのクオリティが高くて、それを損なってないってことですから。

 

ただ私としては、映画でやった意味は充分にあったと感じました。

というのも、ものすごく風景とか植物がきれいに丁寧に描かれていましたので。

テレビ版ももちろんきれいなんですけど、たっぷり時間と手間をかけてちゃんと調べて、『夏目友人帳』の世界にどっぷり浸ってもらおうという配慮とか気合がビシビシ伝わってきました。

 

でね。

この劇場版、序盤に百日紅(さるすべり)の花が満開に咲いているんです。

そしてクライマックスで、合歓(ねむ)の花が開く光景が描かれるんです。

 

あれ? って思いました。

 

思いませんか?

 

すくなくとも私は思いました。

というのも、私の住む地域では

合歓の花はちょうど今頃、6月中旬くらいから咲くんです。

そしてそのあと、百日紅が、7月くらいから咲き始め、かなり長いこと10月過ぎくらいまで咲きます。

 

逆じゃね?

 

と思っているうちにストーリーはどんどん進み、なんとエンドマークに描かれた夏目くんとニャンコ先生のマークにまで、合歓の花があしらわれていたのでした!

 

百日紅はどこへ行った?

 

考察してみました。

 

百日紅は単に、「夏」のアイコンかなと思います。

 

でも合歓はちがいます。

クライマックスはゲストキャラの正体がバレて、彼のついていた嘘が効力をなくして関係者が彼のことを忘れていくという展開をします。

このころから合歓の花が咲き始めるのは、その花の名前からして

 

「眠りから目覚める

 =嘘でできたやさしい夢から目覚め、現実に戻る」

 

ことを意味するわけです。

……という解釈。

 

合歓の花のやわらかな薄紅色も、哀しい現実に寄り添うように、やさしく作品世界をつつんでいるような気がします。

 

ただ……

個人的にはこの考察、あんまり納得してません。

 

わたし松谷みよ子先生の

 

「ねむの花が、うっとりと夢みるように咲いていました。」

 

という文章で育ってるので!!www

あの花自体がまどろんで薄紅色の夢を見ているような気がしてならず、目覚めのイメージがないんですwww

 

ただまあ、開花期が逆な花を、それとわかる精緻な絵で描かれている以上、意味はあるのでしょうし、花に対して抱くイメージは人それぞれ。

託すものは人それぞれなのでそういうこともあるんじゃないかな~と。

なにより、そういう意図があるんじゃないかな~って思って観ると楽しいですし!

 

(ついでに全然関係ない花のことですけど、昔から私、彼岸花に禍々しいイメージ全然なくて。あの繊細な花びらや花芯には、いつも華奢で軽やかな踊り子を連想します。閑話休題)

 

というわけで。

これからの季節、『劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~』をご覧になった方も、そうでない方も。

花々を愛でて、花々に癒されて。

ときに花になにかを託したり、託されたように感じてみたり。

そうして、巡る季節を楽しまれれば幸いです。

 

この感想書こうと思ったの、合歓の花が咲き始めたからだったりしますし(遅っ!)

先日は千葉で大きな地震があったご様子。

皆様怖い思いをなさったこととお察しいたします。しばらくは警戒を怠らず、どうぞご無事でいらしてくださいませ。

 

また北の方は妙に暑いことになっているようですね。

先月は雪が降ったのに今月は九州より暑いとかどういうことなの……

慣れないことですので身体がついていくのが大変だとお察しいたします。水分大事!

 

さて、気の滅入る気象の話ばかりなのもなんですので、話は変わりまして。

 

こないだ、とある方から(お世話になっております~♪)

Pixivに置いてる二次小説のアイコンを褒めていただいちゃったので、気をよくして今回はへっぽこアイコン作成の話など。

 

アイコン作成に必要なものは、もちろんデジカメ。

スマホのカメラでもOKです。

そして重要なのが……

 

百円均一。

 

まずは以下三つの写真をごらんください。

どれも某二次小説のアイコンに使ったものです。

 

 

 

これ全部同じ椅子です。

そしてこの椅子

 

百円均一で買ったミニチュアの椅子に

百円均一で買った彫刻刀で十字架の形の穴をあけて

百円均一で買ったウォルナット色の塗料を塗っただけ!

 

三百円(税抜)でできちゃった。

バルサ材でできているので、穴あけも簡単でした。

 

とはいえこの三つは、もともと小説のためにつくったアイコンではありませんでした。

インテリア雑誌とかでたまに見かけるチャーチチェアが素敵だったので

 

「欲しい!

でも置くところがない!

お金はもっとない!

→よしミニチュアだ

 

となって、いい椅子ミニチュアを探して百均行脚した結果、予想以上にいい感じにできて、物欲が満たされました!

そして嬉しくてあちこち持って回ってキャッキャ写真を撮りましたww

で、いつかこれを何かのアイコンにするんだ……って夢見てた結果、それぞれ三つの二次小説に雰囲気が合ってたので使いました。

なので、まだ使ってない写真もいくつかあります。

 

あ、念のため。

これはあくまで「なんちゃってチャーチチェア」です。

本物のチャーチチェアは、背面に聖書を入れる箱がついてますので、こだわる方はそこも再現なさったほうがいいと思います。

たぶん、アイスの棒でできます。

さあ、みんなもレッツトライ!

そして、私の構図とかぜんぜん考えてない写真など目じゃないイイ構図で撮ってイイ加工をして、アイコンにしようぜ!

 

私は力尽きたので、なんちゃってでいいですww

 

他のアイコンについても気が向いたらそのうち書きます。

でも多分、それなりに百均商品に手を加えてるのは、この椅子ぐらいですww

また地震が!

こんどは四国~九州ですか……昨日の今日で、皆さんさぞ怖かったこととお察しします。

今後は平穏無事な日々が永く続きますよう、祈っております。

皆様御身お大事にー!!

 

さて、すっかり

「残りを読書感想で埋めるスタイル」

となりつつあるこのブログ

(……今後はちゃんと普通に、徹頭徹尾を読書感想で埋めるようにしたいと思います;;)

前回の流れで今回もディストピア小説の感想をば。

 

「蜜蜂」(マヤ・ルンデ)

 

これ凄いですよ!

普通のディストピア小説って

「なんやかんやがありまして、政府が管理社会を作りました~」

って感じなのに、これ

 

ミツバチが絶滅したらそれだけで、いまの我々の社会があっちゅうまにディストピア化する

 

という可能性のシミュレーションみたいな小説。

身近すぎてすげえ怖い……!

そしてハチミツ大好きとしてもヤな未来ですよ……!!

 

実際、アメリカでは2006~2007年にミツバチが謎の大量死をしたということで、それに着想を得て書かれたとか。

怖い怖いそこまで来てる。ヤバい。

環境問題についてもいろいろ考えさせられる一冊。

もちろん小説としても、親子の確執とかいろいろ深くて読み応えアリです。

 

身近なだけに、我々にできることも他のディストピア小説より判り易く比較的やりやすいように思います。

ハチに出会っても大騒ぎせず、そっと逃がしたり、外ならそっとその場を離れるとか、それだけでも。その方が刺されないですしね。

 

やはり一番大事なのは、環境に配慮することですよね。

多分、ミツバチに限らず、いろんな種が複雑に支え合ってこの世は成り立っているはずだから。

 

私はとりあえず、養蜂家に投資という名目で、おいしいハチミツ食べようと思いますww

言わずもがなですが、もちろん乳幼児にはダメゼッタイですよー!