夫は怪我や病気に滅法弱い。
ちょっと風邪をひいただけで、瀕死の状態の
ように言い、咳をしたら痰の色があーだった
こうだったと朝一で解説し、私が慰めの声を
掛けずに無反応だと怒りだす。

今朝は寝起き一番にキッチンへ来て、
忙しく用事をしている私の正に鼻同士が
ぶつかりあうような至近距離に立って
暗い顔をして「とても重要な話がある。」と
言い出した。
「昨夜僕はとても苦しい思いをした。それは
とても痛くて大変だった。」とまるで
一生の苦を背負った人間を演じる俳優のような
口調で話し始めた。

以前、夫は会社で大きな物を運んだ時に
どうやら肩の筋を痛めたようで、
それ以来事ある毎に激痛で廃人になりそうだと
騒いでは数人の専門医へかかっている。
神経外科医による神経処置が上手くいかず、
今度は神経の手術を勧める医師に会い、何故か
心做しか嬉しそうに、これがいかに重要で
難しい手術で失敗すれば普通の生活に戻れないかもしれないと言い出す。

夫の症状、これまでの経緯を友人(日本人)の
医師とスポーツ専門整体師に話をするが、
私の想像通りに限りなく40肩に近いと
言われる。
アメリカ人医師がいとも簡単に出す強い
痛み止めを次から次へと服用するより、
ヨガなどで周辺の筋肉をゆっくり鍛えた方が
良いのでは〜とのアドバイスを夫に伝えても、
40肩の概念がないアメリカ人夫には
馬耳東風。

結局今朝の重要な話とは、極端に悪い寝相に
より、首から肩を動かせない程襲った
激寝違いの事だったよう。