世界は自分を中心に回っていると信じ切って
いる、強烈な性格の義母。

私と夫が日本で結婚式を行う直前の昔話
である。

猫の手も借りたい程の忙しさの中、初来日の
義母のガイド兼通訳をかってでてくれた
私の親友。彼女も留学経験があり、英語は堪能である。忙しい私の為にわざわざ仕事を休んで銀座や築地を案内してくれた。
その親友からの現場中継〜。
「築地は勿論、銀座でも行く場所全てで
値切る値切る!  ここを何処だと思っているの
やら。途中で恥ずかしくて通訳辞めた〜。」
極めつけは、私の親友に笑顔で放ったこの
言葉。
「私はマサチューセッツ州出身。あそこは伝統と歴史がある、純粋なアングロサクソンの所。
私の父は長身、金髪に青い目だった。
私は息子にどうしても金髪と青い目の
男の子を作って欲しい。その夢の孫を腕に
抱く事はもう不可能だけれど、あの2人ならばきっと可愛い子供を作れるでしょう。」

これを聞いた私の親友。「この期に及んで
言うのもあれだけれど、あの義母には要注意
した方が良い。」と私に言う。
あの時に結婚を破棄するなど考えもしなかった私。今の私にある図太さの欠片でも持ち合わせていたら、あの似非善良さと似非か弱さを
全面に出している義母に笑顔で逆襲出来たであろう。