高松塚古墳と聞いて何をイメージするでしょう。やはり必ず誰もが教科書で目にする西壁女子群像、通称、飛鳥美人ではないでしょうか。
これ、ですね。

一度本物を見てみたかったんです。
すると先日こんな新聞記事を偶然見つけ、
速攻申し込み。

数日後、電車にていきました。
最寄りは近鉄飛鳥駅。
私は11時10分から見学時間が割り振られていたので余裕を持って10時半には飛鳥駅へ。駅から現地まではのんびり歩いて15分もかかりません。
基本的に事前に申し込みしないと見学できない。
だけど去年キトラ古墳を見に行った時もそうだったんだけど、早めにいったら早い回にまわしてくれたんだよね♪と、今回もちょっと期待しつつ受付に。
やはり、早い回にまわしていただけました!
早い回に空きがあったそうです。
ただ、去年キトラ古墳を同じように申し込み、見に行ったのだけれど、その時より管理が厳重。そういえばこちら、国宝なんですね。
一回ずつグループに分けられ、約十人ずつ10分間見学できます。
見学までの時間は自由に過ごせますが、待合室のようなスペースが作ってあり、スライド上映と、後ろに自分で操作できるタッチパネルがありました。
なかなか良くできたタッチパネルでキトラと高松塚古墳の壁画を拡大したり赤外線を通して見た場合、なしの場合といろいろ調節できて、私はかなり楽しめました。
あれやこれややっているうちに、いよいよ見学の順番が回ってきます。
見学中は撮影禁止なので写真はないのですが、いただいたパンフレットからだいたいの雰囲気を。

こんな状態なので、向こうに置いてあるものはほぼ見えない。一応、見学の寸前にオペラグラスを貸していただけましたが、私には…、ほぼ役に立たず(笑)。

ただ、手前に置いてある四点はよく見えました。ガラス越しですが、質感もわかりそうなほど近かったです。

よく見えました、飛鳥美人。
やはり、本物はみておくべきですね。
一番驚いたのはまず大きさ。
壁画と言うからにはそれなりに大きいものを想像していたのですが。
わ、ちっちゃ。
それが私の第一印象でした。
そしてもうひとつ驚いたのが、色の鮮やかさと顔料のマット感。
カビが生えたとか、泥が入ったとか、ニュースにもなっていたので、ハゲかけたものを想像してたんですね。実際、泥でほうぼうが赤茶けた色に変色し、決してきれいに保存されてはいないのですが。
実際目にすると、衣装の色彩があまりに鮮やかでした。またさわったら顔料がざらっと手につきそうなほどたっぷりと塗られているのが分かりました。特に裾のあたりのえんじっぽい赤。ドキドキしました。それは修復のなせる技なのか運よく残っていたのか。
湿度は55%に設定されていますが、これが実際の石室の中なら、ほぼ100%だそう。湿度100%でこの色彩見ると更に鮮やかに見えるそうです。だけど実際問題としてカビが生えるからね。
ところで前回キトラの時に、天井にえがかれている星の美しさに目を奪われ、今回は星はどんなだろうと、私はひそかに天井に注目していました。残念ながら天井部分は部屋の奥にありほとんど見えませんでした。
ただ、学芸員のかたに聞くところによると、やはりこちらの星もかがやきは失われていないよう。キトラと同じように24金で塗られているんだとか。太陽は鎌倉時代の盗掘で金箔が剥がされ跡形しかないようですが、月は同じように銀で塗られて、現在は銀が錆びて真っ黒にくすんでいました。
キトラが星、太陽、月が一面になっていたことを思うと、こちらは月と太陽が天井からはみ出しサイドの壁までせりだしていました。
写真で表現しきれないのがもどかしいです。
身分の高い人のお墓とはいえ、ここまで緻密に、また美しさを極めている。しかも埋葬後はほぼ人の目には触れない、と分かって、絵師は何を思って描いたのでしょうか。









