こんにちは!ささえつです。
さて、北京大に一か月だけショート留学していた時、
日本語通訳についてくれた北京大の男子と仲良くなって、
いい感じになってしまったことがありました。
本当に若い時も今もだけど、私は性格が悪いというか、人を大事にしなかったというか。
その時日本に彼氏がいるというのに、
一か月の長期旅行ですっかり浮かれてしまったんですよね。
結局、すぐ事情を話し別れたはものの、
その後も細々と遠距離で連絡を取り続けたのでした。
そして、数年後その彼は早稲田に留学することが決まり、
私は親にも説明し、留学時の身元保証人になることになり、
彼が日本に来る際に私はわざわざ成田まで迎えに行ったんですね。
あの時、彼は到着するや否や「すぐに銀行に行きたい」と真っ青な顔で言うんです。
「どうしたの?」と聞くと、
「今手元には日本円で16万ある。でも、これはお父さんの年収の半分なんだ。落としたりくすねられたりなんかできない!」
その時、私は16万のこの価値を初めて身に染みて感じ入りました。
そうだよね。必死だよね。親もきっと本当に希望を託して送り出しただろう。涙が出ました。
それですぐ口座開設しにいった(記憶がないが多分そうだよね。)
彼は東京に留学にきたものの、私はすれ違いのような形で、台湾に留学。
当時、中国人は日本経由でも台湾に来ることはできませんでしたので、
彼と再会することはもうないと思っていました。
たまにふと彼から「いつか台湾に行ってみたいなぁ」と連絡があったのを覚えています。
中国人にとって台湾はそんな簡単に土地を踏むことができない場所なので、興味があるのだとずっと言っていました。
そのまま彼は日本の上場企業に就職。
私は中国に駐在になり、中国で楽しく働いていました。
その間も年に1-2回メールか何かで連絡をする程度。
そんな折、私が彼氏と別れることになり、ひどく落ち込んでしまった時期があったのですが、
その時に飛行機に乗って、北京の彼は上海の私に会いに来てくれたのです。
彼「今はもう日本で働いているし、帰化しようと思ってる。
財産も少しばかりあるから、結婚できると思うんだ、一緒に日本に帰ろう」
と、言われました。
でも、私はその言葉を蹴ってしまったのです。でもきっとそれでよかった。
私「でも、〇〇は一人っ子でしょ?
日本に帰化するつもりなら、お父さんやお母さんは大丈夫なの?
もう退職しているだろうし、長男だから戻ってほしいって言われるんじゃないの?」
彼「今は両親は不動産で生計立てているから大丈夫だよ」
私「え、不動産なんかあるの?
だって、お父さんは国営企業の普通のサラリーマンだって言ってたよね」
彼「もともとの朝陽区の団地が立ち退きに遭ってさ、
それで二件ぐらい家がもらえたんだよ。昔は田舎だったのにね」
ええええ!!!!!朝陽区に貸家が二件!!!
16万円が年収の半分だったのはいったい何だったのか!!
ちゃんちゃん。中国あるあるでした。これでよかったのか笑。